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仏地方選は極右が一転全敗、右派野党優勢・社会党は退潮鮮明

フランスはヨーロッパ史においても、ユニークな存在であって、ベルサイユのばらを生み出した業績だけでも人類史における存在価値は不滅永劫のものである。

フランス革命という人類の歴史における最大の事件を生み出して国であるが、もちろん、彼らの情熱はロベスピエールによる大ギロチン大会とその後のずこっけなどを見てもわかるように、高い理想とその後のずっこけまでがペアとなるのが、フランスの歴史らしい。

彼らの思想尊重は、大変にユニークで面白い数々のものを見せるが、たいていが打ち砕かれる運命にある。ある意味、フランスとは新しい時代の試金石のために試し失敗し倒れることで人類に偉大な貢献をしている、そんな側面さえ感じるのである。ずっこけないならフランスではない。先頭を走っている者の宿命である。

慎重な長兄のイギリス、突発力で先頭を走りたいフランス、堅実でエンジニアな三男ドイツ、そして自由気ままを謳歌するために海を渡った四男アメリカ。ってイメージなんだ。あとふたり加われればおそ松さんになるな。

そんな彼らが、時代の誠意をもって、国民戦線(FN)を抑え込んだ。テロの標的ともいえるフランスが、その矢面に立つことで、ヨーロッパにおけるテロとの戦いは、ひとつの結実を迎えようとしている。

当然ながら、彼らの国に渦巻く格差というものが、FNの台頭を呼び込んでいるのだが、それに対して大多数の国民がNOを意思表示した結果である。

この極めて温厚で、妥当な結果を見れば、テロリストたちは、あと数回の大規模なテロによって、フランスはFNが政権を取ると読むだろう。この政治的潮流は、フランスに更に大規模なテロを呼び込むことになるだろう。

ではテロリストがFNに政権を取らせて何が嬉しいか。それはわりかし簡単な答えで、ほとんど家族内政党とでも呼べる過激派が権力を握れば、必ず内紛が起きる。内紛は何ものにも勝る。

間抜けに国を握らせ、内紛を起こさせば、倒れない国などない。そのような国を叩くのは弱小国からしても容易い。大国を潰す最上の策である。

という事をフランスの人々が意識しているのだろうか。少なくともテロはフランスに対して十分にまだ有効そうだ。さて、フランスがこければ、ヨーロッパはもう持たない。EUが瓦解すれば、もう各国撃破すればよいのである。

どこかの地域や地方が、正式な国となって成立することは想像に難くない。民主主義は果たして、テロリズムに屈すのか。もちろん屈しはしない。しかし、格差に起因する対立に民主主義は屈するか?

それはあり得ない話ではない。フランス革命がまず格差から生じたものではないか。格差から始まったものは、格差に返すべきと、キリストも言ったではないか。

そして、格差はフランスだけの専売公社ではない。日本も手をこまねているし、見ないふりもしている。いつか気付いた時に格差はこの国に暗い影を落とすだろう。それを欲した愚弄な経済学者どもが討たれることもなく、泥濘のなかで抜け出せず足掻くことになるだろう。

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