「この針を外して!」ダイバーに急接近したサメのお腹には…

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サメというのは魚類だからイルカのように賢いかと言われると、脳の構造的にはそれは考えにくいが、この場合の賢さとは何を意味するかは難しい。

 

海の中ではベラなどがハタの口中や鰓を掃除する事が知られている。エビにもそういう働きをするものがいる。

 

そういう魚が居る場所は決まっているらしく、そこを訪れるのは、歯医者さんに通う人間と同じである。魚類でさえ、そういう風習を持つというのは、さて、賢さって何だろうという話にもなる。

 

これと同じ事が起きたと考えるのが妥当だと思うが、それでもこの記事はサメを危険視するからこその話題である。

 

ダイバーの多くはサメを警戒しなければならない種である事は知っているが、同時にそんなに被害が多くない事も知っているはずだ。危険な生物である限り、慎重になり怖かったであろう。だが、この人の手助けはとても良い行いだ。

 

どちらにしろ、魚釣りの道具が金属であって、必ず釣り上げるならいざ知らず、切れたりして逃れられたりする以上、数か月で生分解する針や糸を使うのは当然という話は起きるだろうと思うのである。

 

魚釣りにしろ狩猟にしろスポーツとしてそれをやることには賛同しないが、そういう趣味を持っている事を毛嫌いするわけでもない。自分はしないが、楽しいと思う人を否定する気もない。釣ってきたら喜んで食べる。

 

だが、スポーツとしてやるのであれば、フェアにやるべきという考えは絶対である。絶対折れない竿を使い、切れない糸を使うものをスポーツとは呼ばない。

 

銃で狩猟するのは完全にアンフェアである。もしスポーツと言いたければ、せいぜい槍で立ち向かえと思う。相手も命を差し出すのだから、その程度の危険性は受容すべきである。それが怖いならすべきではない。それでもどうしてもやりたければ、狩猟ではなく虐殺と言うべきである。

 

魚群探知機で魚の場所を見つけてそこに餌を放り込めば釣れて当たり前であって、それで楽しいとか言っているのは知能が欠落しているんじゃないか、魚が欲しければ魚屋に行けばいいじゃないか、という気がする。楽しいのは魚釣りではなく、竿を通して得られる魚の感触なんだろう。

 

それだったら今ならもっといい VR がありますよ、と言いたい気もするし、いずれにしろ、生分解し環境に負担をかけない、針と糸の登場は時間の問題という気がするし、そういう規制がかかるべきと思っている。

 

でも、このサメはえらい、それを助けたダイバーもえらい。それを撮影した人も冷静でえらい。