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堀江貴文氏の民間ロケット、打ち上げに失敗か - ライブドアニュース

 

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堀江貴文とは友達ではない。赤の他人だ。だから、いいやつな面もあれば、馬鹿だな、と思う面もある。ぜんぶマスコミやネットの情報に過ぎないけど。だけど宇宙は別だ。宇宙へ行こうとするなら、どんな嫌いな人でも応援する。いわんや、堀江おいておや。

 

だからこの失敗は残念だと思う反面、うれしくもある。失敗もせずに宇宙に行くほうがよっぽど異常なのだ。やってみなければ分からない技術的な課題がたくさんある。今頃はエンジニアたちは、起きたことの解析に明け暮れているだろう。そして、それを見つけた時の発見の喜びと、あまりのしょうもなさに愕然とするだろう。

 

そんな話はロケット開発でなくとも、技術屋があちことで目にする話だ。ついでに言えば、NASAやロシア、中国の先駆者たちに話したら、笑いながら、同じことをやったやったと肩を叩いてくるだろう。やっとそれを経験したか、と。現段階では北朝鮮のロケットにさえ負けていると言えるだろう。だが、それも必要なコストだ。

 

しょうもないミスや勘違い、わかってしまえば何てことない事を知るために、何十億もかけたロケットをガラクタにするガッツがいる。そんなの覚悟の上とうそぶく度胸がいる。もう一度、何十億を集める強さがいる。それを堀江ひとりで引き受けたわけではないだろう。

 

彼らにはたくさんの仲間がいて、ロケット工学からエンジンの専門家、電気系統、物理学者、そしてソフトウェアエンジニアと多岐に渡るだろう。もちろん、経理や事務方の裏支えなしにロケットが飛ぶはずもない。この失敗を皆で受け止めながら、うちのせいではなかったとほっとしている人も多くいるに違いない。

 

その失敗を突き詰めれば誰かに起因するはずだが、その責任は全員で背負う。そうやって軽くすることで、次の活力にする。責任の負い方というものはクラスターエンジンみたいなものだ。

 

もし二号機が飛ばないとしたらこれは残念なことだし、それはこの国の活力がそれだけ縮小した証拠だろう。糸川博士が鉛筆を飛ばしていた所からやっと民間でこれだけのものを飛ばす所まで来た。

 

結果は失敗かもしれないが、飛ばすというだけなら十分成功したのである。得られたデータも活用できるものが多いに違いない。もちろん、海の向こうの話など見ないでおこう。宇宙に行って、帰って、垂直に着陸した話など見まい、聞くまい、語るまい。

 

だが、彼らの内なる野心は燃え立っているに違いない。少なくとも、論理的には、こうして、ああして、こうすれば、追いつけるはずだ、という計画表はあるはずである。問題は時間と予算である。それを絵空事を呼ばれようと、ひとつずつ着実に進めてゆく。そうしていれば、いつか誰もが現実と思ってくれるようになる。

 

僕は宇宙にいく限り、だれであっても無条件で応援するし、どのような結果もすべて成功と言い切る。この打ち上げも失敗などではない。最初の十数秒は間違いなく成功した。そして、ひとつの課題を新たに発見してから、無事に落下してくれた。大成功ではないか。