カヤックで漂流、琵琶湖で男性発見・救助 28時間ぶり

 

www.asahi.com

 

出発地の滋賀県長浜市が琵琶湖の右上、目標の大津市が左下なので、ほぼ南北に横切るコース。

 

琵琶湖の南北の延長が63.49km。

 

【ジョイカム・カヤックス】よくある質問によれば、シーカヤックの速度は「平均時速6.5キロから時速8キロ」。時速7kmとしても約10時間の旅程。休憩も入れたら12~15時間くらいの予定だろうか。

 

9時半に見つかって28時間だから、朝の5時半には出発したわけだ。カヤックでは風速6m/sが巡行の限度で、8mを超えるとかなり危険らしい。琵琶湖の風がどんなものか知らないが、24時間吹きっぱなしということはないにしても、風が強くなれば、流されるしかなくなる。

 

滋賀県高島市は、琵琶湖のほぼ左上。半分行ったか、行かないくらい。出発時は順当だった風が9時、10時くらいから崩れたと思われる。

 

もともとの旅程からして一晩持つくらいの準備(食料、水、着替えなど)はしていただろう。

 

移動速度を時速5kmとして、琵琶湖の横幅を20kmとして計算すれば、だいたい最も近い場所に避難するとしても10km程度は見ておく必要がある。急な天候の変化に対して無事に岸にまでたどり着くにしてもおよそ2時間は必要だ。

 

救助された彦根市は琵琶湖の右中だから、通報したふたりとは逆の右側に退避しようとしたとも考えられる。もしかしたら風向きに逆らって進もうとしたのかもしれない。

 

地図と方位磁石、そして携帯を持っていれば、避難する方向を見失う可能性は小さい。GPSがあれば、自分の位置の把握もできるし、夜中でも画面は見れる。もちろん、連絡を取ることも可能だ。

 

それでも体力との相談という所はあって、疲労困憊すれば危険度は上がる。もし持っていない、または湖に落とす、電池切れなど予想外のことも起きる。iPhoneなら防水性がないからなおさら大変だ。そうなると状況は急に悪くなる。

 

夜になれば町明かりは見れるので、方向感覚を失うことはないだろうが、霧が出ていればそれも難しい。それでも夏でよかった。雨もおそらく降っていなかったのだろう。

 

午後三時から捜索を開始するとしても長くて2時間くらいか。次の日の早朝から捜索するとしても2時間程度で救出されたわけだ。

 

いずれにしろ、この28時間というのが遭難として妥当なのか、どうか。つまり、場所の特定はどれくれいで出来ていたのか、というのに興味がある。

 

見つけた瞬間に救助できるわけでなく、だいたいの位置を特定してから救助の向かう、ヘリコプターを使うのではなく船で向かうから数十分はかかる。九時半の救出なら、8時半くらいには船を向かわせていたのだるか。

 

kusatsuritto.goguynet.jp


の記事によればサーフボードでも遭難する。その時も携帯電話が救助に役立った。

 

www.city.otsu.lg.jp

 

一般的な海難救助は118番。だけど琵琶湖には海上保安庁はいない。だから緊急時は110か119番、ということのようだ。出発前には確認を。

海難・事故等を起こしたときの緊急連絡先|近畿運輸局