Microsoftが描く「デジタルトランスフォーメーションの世界観」

 

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最大のキーワード?

  • モバイルファースト(2015)
  • クラウドファースト(2015)
  • インテリジェントクラウド(2017)
  • インテリジェントエッジ(2017)
  • デジタルトランスフォーメーション(2004)

これらのキーワード、本気で浸透するのか。来年にはまた新しいキーワードを標榜している気もする。いずれにしろこれらの言葉は詐欺師のそれであって、馬鹿正直に覚えても仕方がない。試行錯誤の道しるべみたいなものだからだ。ここに言葉としての説得力は何も感じられない。これは世界に向けた言葉というより、社員に向けた言葉と理解する方がおそらくは正しい。

 

これらの方向を簡単に言えば、AIをあらゆる場面に導入するよ、という宣言だろう。だからインテリジェントとはAIのことである。でも、重要なことは、AIだから賢くなるんじゃないって事。まだAIの自律性は怪しいので、人間が的確にAIを投入しないとうまく動かないはずで、じゃAIの何が賢いのさと言えば、やっとコンピュータが経験のできる機械になったという事。つまりAIは育てられる、ということだ。

 

意味不明の言葉の羅列。それでもMicrosoftクラウドにシフトすることで今も成長しているのは、ナデラの手腕の的確さなんだろう。その内容は良く知らないけど、その方向においてビジネス的には堅実な流れを作っている。

 

その構図で思いだすのは0式、パトレイバーの。天長の目という触れ込みで衛星と連動して動作を補助する仕組み。それまでのスタンドアローンであった98式と比べると、ずっと進んでいるという設定だったけど、あれと同じで Windows 10 がネットワークやクラウドと連携する度合いを強めるという方向性に進む、という事だろうか。

 

という方向に来た。では次は何といえば、経験になるであろうか。XPの基本コンセプトはユーザ体験(User Experience)だったが、この先には AI Experience がある。Aixperience とかって言葉が生まれるのだろうか。

 

人間の経験はコンピュータの経験の前では無力である。それを囲碁と将棋が示した。さて、次にAIに叩きのめされる業種は何であろうか。

 

たぶん、医者。