globe が好きだった。だからどうでもいい話である。楽曲を提供したきた全てのアイドル、アーチストと関係していると信じてきた世代としては、今更バカバカしい話なのである。
奥さんがひどい病状の時に不倫するもよし、病状が回復している時に不倫せずともよし。どちらでもよい。
小室哲哉という人は音楽の人であって、とても誠実な人だとは思うが、少しかっこつけな所はあると思える。気取り屋さんだと思う。会ったことはないけど。
それはこの人のパーソナライズだから、親しい人は別にして、たかがファンごときがどうこういう話ではない。ましてや生活上の深い苦悩にまで踏み込む権利はない。
この人の音楽を積極的に聞かなくなったとはいえ、好きな人は大勢いるだろうし、また知らないだけで、何気に聞いている楽曲もあると思う。そういう意味でこの人には感謝しかない。
所で、引退とは何からの引退であるか。この支配からの卒業と尾崎豊が歌ってから、卒業に一種のシンボルになってしまった。「音楽から引退」があるはずがない。音楽は引退する類のものではないからだ。beethoven は耳が聞こえなくなっても引退などしていない。とすれば、引退は退職と同義と思われる。
アイドルやアナウンサーが卒業と言い出すのにもうんざりしている。まゆゆは真っ当な正統派であるが故に、さっしーの引き立て役になったのである。構造的には、ガラスの仮面の姫川亜弓と同じである。という事は、まゆゆがAKBとの契約を終了した時点でさっしーの輝きも失われると予測される。つまり、もう飽きた。
小室哲哉が引退すると宣言しても、この人が音楽を辞めるなど考えられない。今では音楽を発表する場所は沢山ある。早い話が youtuber になってくれればいいだけの話である。一番苦しい時にサポートしたAVEXとの関係も切れないだろう。ただ雇用ではない形での関係性を模索すればいいだけの話だ。
海外移住するんじゃないか、とも思うが、KEIKOの病状が思ったよりも改善はしていないように感じられる。これは辛い。どれだけ愛している人でも、例えば植物状態の人と十何年も過ごす事ができるような人はごく僅かである。そのごく僅かを彼には求めるなどすべきではない。家族だけでのケアでは無理な状況はたくさんある。そういう状況かどうかは知らないが、彼には彼にしか分からない苦労や苦悩があるだろう。
それを助ける方向で応援したいと思えども、邪魔をしたくはない。そして、看護をしてくれる人の存在も、その家族を助けるものであったと思う。
だが、世間はそのような話を信じはすまい。ベッキーから始まって、数年間に及ぶこれだけのゴシップを経て、文春への考え方も見直されるのではないか。
不倫はもともと政治家など権力者を追い込むためのゴシップである。それ以外の人にとっては当事者たちの問題に過ぎない。そして、司法は、もし訴えれば、不倫している方を不利にしますよ、と結論づけている。それ以上でもそれ以下の何ものでもない。
だから思うのだが、この事件はおそらく正義の問題ではない。