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書き溜めの集積場

BCGワクチン、ヒ素で出荷停止 安全性問題なし、厚労省公表せず

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3年も前なら、これは中国のニュースかな、なんという無茶なと嘲笑して終わったのではないか。デジャブを感じ軽い眩暈を覚えた。

 

5年も前ならば、中国のアニメーションなど日本の敵ではなかった。10年も前なら中国の車など上から目線で語っていればよかった。20年も前なら、中国の戦闘機など警戒する必要もなかった。それが今やどうだ。

 

人口差からもこの追い上げは想定済みである。大平正芳という人は、1970年代には30年後の中国との関係について既に警戒していたという。

 

しかし、追い抜き、追い越す場合によく起きる現象は、後から追い上げる方が優れているからという構図ではない。大抵の場合、追いかけられている側が勝手にズッコケて追い抜かれてゆくのである。

 

その立場に日本がある、と言っても過言ではあるまい。思えば、日本の国土は、今から約60年前に設計された。その多くは、当時から見て、最新であり、また、研究段階のものもあり、時代の先鋭であった。

 

それが成功体験となってしまったのは、先人たち、更には戦前まで遡る人材の育成、そして苦難の経験からの賜物であろうが、作る事とそれを運営してゆく事の違いは顕著である。

 

我々をひとつの船に例えるならば、当時は最新鋭であった。それだけである。その後に幾つもの改修をしてきたが、老朽化は既に否めない。特にインターネットへの対応が余りにも遅い古い下手とどこかの牛丼のようである。

 

そこに、新しい新鋭艦として進水したのが今の中国であろう。インフラが古いのが幸いした。彼らは新しい時代のインフラを構築できる。だからインターネットへの対応が早い。何もない所に一から作る側と、すでに古いインフラに囲まれて、互換性を考えながら導入しなければならない側との差が出始めているように思われる。

 

Microsfot Windows の例を見るまでもなく互換性が勝敗の決定的な要因となる場合もたくさんある。だが、それは今ではない。そう思われるのである。

 

勿論、中国の全てが新しいわけではなく、新しい技術への対応は、当然であるが、旧態依然とした政治、軍部にも影響する。特に彼らの政治的状況は現在の政治的熱狂が落ち着く(新しいインフラが構築される)頃には、再燃する可能性がある。

 

日本とほぼ同程度のGDPの頃から、中国の資本集中と、日本の資本集中に差異があった。日本は中国ほど軍事費に予算をかけていないし、海外への投資もしていない。外征的な外交も展開していない。その代わり国内の社会保障に資本を投入していた。

 

それが幾つもの問題(年金問題生活保護問題、相模原障害者施設殺傷事件、LGBT生産性問題、教育格差問題)として噴出している。このいずれもが社会の安定性、社会の継続性に強く影響する部分であるから問題になるのだが、同時にコスト高騰の影響をもろに受けている。

 

財務省からすれば、国債が暴落すればこの国が立ちいかない事は明白である。それは絶対に回避しなければならない。それが至上命題である。どこかの学者程度が文句を言った所で、議論する気にもなれないだろう。

 

国家の役割は資本の回収と再投入にある。ある部分にある資本を別の場所に移すという河川の可動堰みたいな役割である。ここに流入する水量が減れば、下流で水不足が起きるのは当然である。

 

と考える財務省からすれば、景気後退云々よりも上流からの水の放流の方が重要という考えは理解できる気もする。それが本当に正しいかは知らないが、彼らは上流にいる。そこからの視点と手段しか持たないのは当然である。

 

いずれしろ、このニュースが日本の製造業の何かを象徴しているのではないか。それとも昔から変わらずこの程度だったのか。その辺りの判別ができない。

 

これが崩落の前兆であるのか、それとも日常茶飯事に過ぎないのか。今まで聞いたことがないくらいに、情けない話な気がする(薬害はこの国でもたくさん起きている)。

 

そういえば、フランスのラクタリスがサルモネラ汚染した乳幼児用粉ミルクを出荷して被害者が出たというニュースがあった。これがフランスでどのように考えられているかは知らない。

 

製造業における不良品の混入には幾つかのケースが考えられる。ひとつは混入される場所である。設計時、製造時、出荷時、経年劣化などがある。次に発覚する場所である。出荷前、検査時、出荷後である。更に対応方法がある。調査、回収、謝罪、隠蔽など様々ある。

 

どのような不良であっても、それを根絶することは不可能である。中には人間ではこれを見つけるのは不可能というようなケースだってある。

 

それでも不良をよく調べれば色んな事が見えてくる。と同時にその対応によっては企業が倒産する場合もある。その対応によっては市場で信頼を得て再評価される場合もある。それが世界規模まで広がることもある。

 

生理食塩液を入れる容器にヒ素を混入させたのがどういう理由によるものかは知らない。それが当然の仕様なのか。それとも不要の混入物(汚染)によるものなのか。製品は最初からそういうものであって、加熱を前提としていないものを加熱したのか。ならばマニュアルへの記載があったのか、それとも見逃しやすい程度にしか記載されていなかったのか。どこかで誰かが気づけば防げた問題であったのか。

 

この国の製造業にまだまだ力があるのか。それとも足元からバラバラと崩れつつある状況にあるのか。それがよく分からない。どうもレベルが低いと思うこともあれば、こんなのが普通かなという気もしないではない。google でさえ従業員のストを食らう時代である。混迷である。

 

マイケルムーアは現在は21世紀型の新しい独裁者が出現し始めている時代と警告する。だからといって20世紀に戻れば話が丸く収まるとは思わない。冷戦の終了から、石油利権による中東破壊、テロリストの勃興、グローバル企業による経済再編。

 

これまでにないグローバル化が世界を覆う。それに対応するために必要な変化が起きていると思う。それに伴って、たくさんの人が参加する。そこは新しい世界である。新しい世界の特徴は、無法である。その再編の中で生き残ることは次の百年を決定的にするだろう。

 

それぞれの国から、それぞれの文化をバックボーンとした人々が新しい野心を抱いて参加している。新しい価値観しか持たない人は簡単に淘汰されるだろう。変われない人は簡単に吸収されるだろう。

 

1910年に1950年を予測できた人がいないのと同様に、2050年を予測できる人はいない。だが、今は世界的な変化の真っ最中であり、新しい時代の模索、創世記ではないか。もう少ししたら新しかろうが古かろうが、もう要らない、こういうのではうまく機能しないと思われるものがリプレイスされる時代が来る。

 

それが人道的なものになるかは知らない。経済力を背景とする絶対君主的な国家、資本家が登場する。奴隷的労働者が増加する。格差、貧困を起因とする社会的動乱が起きる。日本では515事件がそうであった。21世紀にはマルクスの亡霊が跋扈する。