男ともみ合い? 警官が威嚇射撃

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警察官に馬乗りになるなど嘗め切った人はその場で射殺しても一向に構わないと思う。勿論、話がすべて事実で他の解釈が一切できない前提である。

 

そもそも、威嚇射撃だけなんて、ここがサウジアラビアやイランでなくて良かったねという案件である。今頃、バラバラに溶かされていても文句は言えない。

 

そもそも、本気で警察と戦う気ならば、合法的には裁判しかない。非合法的でやるなら武力を背景としたクーデター、テロリズムしかあるまい。パトレイバーを鑑賞すれば理解できる通り、まずは警察署を封じ込めるのが最初の行動となるであろう。

 

しかし、各市町村に配置された警察官、全員を拘束などできないから、トップ官僚が人質に取られた場合はどうせよ、ああせよというのはすでにマニュアル済のはずである。

 

警察官の強みは有機的な結合かつ、分散的な行動にある。大勢を動員してあらゆる地域で虱潰しに捜査するなど最も得意とする所だ。

 

たった一か所の警察署を強襲した程度で全体の機能が停止するような機関ではない。トリューニヒトみたいなトップが早々に降参しても、各警察署の独立性みたいなものを担保して活動を継続するはずである。

 

そんな警察組織でも軍隊と対立した場合はその武力に抗うのは難しい。警察の装備など自衛隊を前にすれば単なる豆鉄砲である。226事件における警察官の奮戦はロマンではあるが結末は悲しい。

 

軍隊とは国家にとっては最後の手段、最終の防壁であって、ここが崩れた場合は静かに命数が尽きたことを悲しむしかない。そういう組織である。

 

とはいえ、日本全軍がクーデターを起こすなど考えられず、一部隊、一旅団だけでどこまで出来るかという話になる。結局の所、人質を取ることで長期的な睨み合いに突入するのが合理的である。

 

米大使館の場合など400日以上ではなかったか。その禍根は今も強く残り、彼らの外交関係を左右する。いずれにしろ目の前の警察官に殴り掛かるなど、ちょっとした襲撃の陽動でもない限りは意味がない。

 

かつ、そういう可能性を考えるなら、そんな人を安全に確保するなど愚の骨頂であって得策とは言えない。よって銃殺やむなしなのである。今、政治家に流行ている言葉で言えば、こいつあまり必要そうじゃないし。

 

もちろん、新聞が警察の横暴ではないか、違法性はなかったかと疑うのはチェック機構として当然である。そうでなくても警察はちょっと気が緩むと簡単に不祥事を起こす。

 

アメリカでは両手を挙げていても警官に撃ち殺される例が後を絶たない。これが日本で起きないのは日本の警察が優秀でも優しいからでもなく、単に相手が銃を持っている可能性が極めて小さいからに過ぎない。

 

亜人みたいに、単独組織に乗り込んで組織を崩壊させられるような能力なり武力があれば、各個撃破によって、その能力を完全に奪う戦略も可能であろうが、あれは漫画である。

 

だいいちそんな能力を持っていれば、デモンストレーションを一回みせて、後は交渉でなんとでもなる。ま、ヒソカみたいな問答無用の破壊願望とか、ネバーランドみたいに食肉が目的なら交渉の余地も少なかろうが。

 

警察と軍隊のクーデターものというジャンルは、押井守のせいでとてつもなくロボットアニメのロマンとなっている。とても面白いプロットなのである。