琵琶湖に異変? 姿消す外来魚、駆除量は去年の4割

www.asahi.com

 

「おらんな、ほんまおらん」

 午前0時半。琵琶湖に浮かぶ沖島滋賀県近江八幡市)の漁港から、漁師の中村幸弘さん(64)の漁船が出航した。目的は外来魚の駆除。暗闇にぽつんと船の照明だけが浮かぶ。


 中村さんは夏場から雪が降るまでの間、週6日駆除のために湖に出ている。10年ほど前までは月60万円を稼ぐこともあったが、今年は十数万円の月もあるという。「おらんな、ほんまおらん。今年は特に少ない。どこにいったんやろうか」 

 

記事の文字数に制限があるとはいえ、この内容だと?しか浮かばない。原因が分からないのは納得したし、その原因も調査中という話も、まぁそりゃそうだろう、と思う。

 

問題はブルーギル、ブラックバズ、その他の魚のそれぞれの数の増減がこの記事からは全く分からないということだ。

 

ブルーギルが減っているとは書いてある。それはいい。鮎も近年は減っているともある。おそらく減り続けているのだろう。そういう餌がなくなれば捕食者の数も減る。これも当然かと思う。

 

だが、ブルーギルを捕食するブラックバスも減っているのやら、増えているのやら。全体の漁獲量が減っていることは書いてあるが、割合の変化までは書いてない。

 

書いていないということは、新聞のことだから、変化していない、と考えるべきなのだが、元のデータもしらないからあまり役に立たない。

 

確かに全体の8割を占めるのがブルーギルだから、二割のブラックバスの重要度は小さいかもしれない。だがブルーギルの捕食者であるブラックバスの増減は、ブルーギルの増減と関係ないとも言えない。割合が変わっていないなら、在来種が減って、ブルーギルが捕食されるようになったと考えるのも妥当だと思う。だがそれならブラックバスの割合が増えそうな気もする。

 

エビはたくさん取れると書いてあるので、どうもブルーギルブラックバス全体の量が減った可能性が高そうだが、もしかしてスジエビは捕食されない種類なのだろうか?

 

いずれにしろ特定の魚種が減ったのなら、原因はあるはずで、他のどこかに移動した、水温の変化、水質の変化、環境の変化、疫病の流行、新たな捕食者の登場、進化などが理由として考えられる。

 

生息域が変わってしまったというのは、ありそうだし、何らかの病気が蔓延したのもありそうだ。だが、それならもっと死体が上がっても良さそうだ。薬物などで大規模な駆除された場合もぷかぷか浮かぶはず。何かが原因で産卵ができない、卵が孵らなくなったら可能性もある。琵琶湖でそんなニュースはあったけ?

 

稚魚を好んで狙う新しい捕食者が誕生した可能性もある。特に、昔からいる魚がそういう適応を身に着けたいうのは嘘っぽくはない。でもそれなら漁獲量が変化しそうだ。増えている種がなにかいるのだろうか。

 

人間の対策が功を奏したというのはどうか。たかが人間の数程度でどうにかなる数と繁殖力ではないと思っているが。まだ、何等かの護岸工事の結果、産卵場を失ったなどのほうが本当ぽく聞こえる。

 

いずれにしろ、この記事というか、この研究をしている人たちは面白くてたまらないと思う。一体、琵琶湖で何が起きているのか?来年には爆増しているかも知れないけど、研究結果に期待している。