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桜田五輪相、「がっかり」発言を撤回 首相は更迭要求拒否

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この人について書くのは二度目であるが、この人に投票するなど考えられない。昔から無能の権化だと信じているし(本当の所は知らないのだけれど)、最近は認知障害も加わっているのではないかと疑っている。

 

それでも、彼を仕事ではなく、発言で批評するのには同意できない。彼の発言の全文を読んでも、それほど酷い内容とは僕には思えない。

 

金メダル候補で、日本が本当に期待している選手なので、がっかりしている。


早く治療に専念して頑張ってもらいたい。また、元気な姿を見たい。


1人リードする選手がいると、みんなつられて全体が盛り上がるので、
その盛り上がりが若干、下火にならないか心配している。 

 

「がっかり」と「盛り上がり」という単語だけが強調されている。確かに、公的な立場にある発言としてみれば、適切な単語ではない。どちらかといえば、幼稚な単語である。


だけど、「がっかり」の代わりに「残念」「遺憾」などを使っていれば、ここまで注目されうことはなかったはずである。

 

金メダル候補で、日本が本当に期待している選手なので、非常に驚いている。


早く治療に専念して頑張ってもらいたい。また、元気な姿を見たい。


他の選手やコーチたちもショックを受けていると思うが、政府としても全力でみんなを支えたい。 

 

くらいのことを語っていればいいのである。文言を変えただけで、文意は変わっていないはずである。

 

そういう意味では、彼はとても正直だし、自分の言葉で伝えようとしているように思える。それが政治家として決して悪いこととは思わない。

 

この発言から、彼が人間を能力でしか判断しない、冷酷で、奴隷商人のような、人間の価値とは有能さだけである、そういう考え方をする血も涙もない極悪非道という印象を感じるのにはどうも賛成できない。

 

彼は無能かもしれないが、それほど冷酷であるか。実際の彼については全く知らないが、この発言からそう断定できるようには思えない。

 

そもそも、人間を能力で判断できると考えているなら、自らを最初に外さなければならないはずで、それでも大臣の席にいる以上、そのような判断ができないか、または、そういう考え方をしない人かのどちらかだ。

 

例えば、自分の職場に全く使い物にならない人がいるとする。多くの人は彼に退職を促すか、別の部署へ移動するかを願うはずだ。実際の多くの企業は賃金を極端に抑えようとし、適正な賃金さえ払おうとしない。

 

世界記録どころか、日本記録さえ出せない水泳選手に対する扱いは、能力以外でその人を判断していないはずである。友人、知人でもない限り、一般的に多くの人は人間をなんらかの損得で勘定する。無償という場合でさえ、自己満足が付きまとう。これを批判したい人の多くが単に自分の中に住む何かを否定したいだけではないか。

 

個人よりもオリンピック優先、金メダル優先は、なにより、そのお祭り期間を見ればはっきりしている。どのスポーツも日本選手が極端に注目され、スポーツ魅力よりも、単純に日本人の勝利、結果を優先しているではないか。報道を見ても、視聴率を見てもそれは明らかだ。

 

二位ではダメなんですか、という問いかけに対して、銀メダルの選手の名前をだれが覚えているのかと答えた国民性である。

 

自分たちの本心を隠して、どうして、こうも正直な発言を批判するのだろう。しかも、この発言を恣意的に切り取り、もっとも重要な点を塗りつぶして報道する。それでもマスメディアの名に値するのか。彼の本心が、治療の成功にあることは間違いない。

 

  1. 最初の一文は「残念」という思い。
  2. 次の一文は「病気」に対する願い。
  3. 最後の一文は「他の選手」に対する憂慮。

 

彼女が水泳に対する最も期待できる選手だからこそ最後の言葉が存在する。そういう意味では、この大臣は僕よりもオリンピック選手についてよく知っている。彼が何の大臣であるかは別にすれば、とてもオリンピックを楽しみに待っている一人の人間であるからこその発言であろう。

 

そういう人間が大臣の立場にあるのはそう悪い話ではない。彼が自分の言葉で語ることは問題になりやすいが、一般論でいえば、そう変な発言はしていない。

 

この人の政治信条には決して同意しないが、その意味ではバカの一人と思っているが、だからといって、この人が人間的に冷酷な人であるという感じはしない。

 

実際、このニュースを聞いて「がっかり」しなかった人がいるのか。早く健康になって、と言えるのは、白血病が今では決して治療困難な病気ではないと知っているからだ。助かる可能性が高いなら、なぜこんな時期に、という思いになるのは当然だと思う。

 

確かに、この病気と向かい合う本人に対して、他人がどうこう言うべきではない。友人、知人、家族以外にとっては、黙ってそっとしておけばいい話である。彼女には彼女の人生がある。

 

そういう意味では、本当に酷いのはこの発言をした大臣なのか、それとも、これについてコメントを求めた記者の方なのか。僕には最初に聞こうとした記者のほうがよほど非人間的な連中と思える。

 

そっとしておくべきこと、しばらく伏せておく方がいいものを報道しないこともマスコミの役割ではないのか。本当にホットな話題なら、暫く放置しても熱が冷めたりはしないものだ。だが、他社との間でスクープ合戦をする彼らは、先に報道した方が勝利するというその一点でしか社会と交われない、人間をそうとしか見ない。

 

そういう状況にある彼らに本当に誰かを批判できる資格はあるのか。せせら笑う資格があるのか。人間を記事を埋めるための題材としか見ない彼らに何の自負があるのか。

 

さて、この大臣に石を投げられる人が本当にこの世界にいるのか?

 

www.sankei.com

 

やりとり全文

 きょう、競泳の池江選手が自らが白血病であることと、しばらく休養することを発表しました。大臣として、これについての受け止めをお願いします

「正直なところ、びっくりしましたね。聞いて。本当に。病気のことなので、早く治療に専念していただいて、一日も早く元気な姿に戻ってもらいたいというのが、私の率直な気持ちですね」

 

競泳の中ではですね…

「本当に、そう、金メダル候補ですからねえ。日本が本当に期待している選手ですからねえ。本当にがっかりしております。やはり、早く治療に専念していただいて、頑張っていただきたい。また元気な姿を見たいですよ。そうですね」

 

大臣はこれまで、池江選手の活躍をどのようにご覧になられてましたか

「いやあ、日本が誇るべきスポーツの選手だと思いますよね。われわれがほんとに誇りとするものなので。最近水泳が非常に盛り上がっているときでもありますし、オリンピック担当大臣としては、オリンピックで水泳の部分をね、非常に期待している部分があるんですよね。一人リードする選手がいると、みんなその人につられてね、全体が盛り上がりますからね。そういった盛り上がりがね、若干下火にならないかなと思って、ちょっと心配していますよね。ですから、われわれも一生懸命頑張って、いろんな環境整備をやりますけど。とにかく治療に専念して、元気な姿を見せていただいて、また、スポーツ界の花形として、頑張っていただきたいというのが私の考えですね」

 

最後に一言だけ。池江選手にエールを送るとしたらどんな言葉を

「とにかく治療を最優先にして、元気な姿を見たい。また、頑張っている姿をわれわれは期待してます、ということです」