韓国大統領、日本によるホワイト国除外を「無謀」と批判

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このコメントがあまりに印象的で「日本に二度と負けはしない」、勿論、この言葉は、近代の歴史が、半島政府に対して、とても強力にアイデンティティの確認を要求しているものだ。

 

過去の歴史からしても、中国大陸からの蹂躙など、攻めやすく守りにくい半島は、地政学的に苦難の歴史を負いやすい。

 

近代になって、地理的条件が緩和されたとは言え、その端境期であった20世紀初頭に起きた事件は、彼らの歴史に強く残っている。1945年以降、この歴史的事実をどう咀嚼するかが彼らの重大な課題であったはずだが、21世紀の今も、彼らの歴史認識と民族的自尊心に大きな爪痕を残している。

 

そのため、何度も政治的戦略に上手く利用されてきたし、また政府や官僚たちの自在ささえ奪ってきた。勿論、彼らが任那の存在は認めつつも、その扱いに慎重であるのにも同様の理由がある。

 

歴史的に競ったふたつの国というのは、本質的には脅威であり、応用的には利益である、そのため、脅威の除去と最大の利益という交点を求めるのに、支配してしまえばいいというのはひとつの答えであるが、この短絡さは、遺産を受け継ぐとは、負債も受け継ぐ事であるという明瞭さに欠ける。

 

よって最善の解は、お互い、独立しつつ争いつつ和するのが良い。いずれにしろ、近代歴史が残したアジアの傷跡はまだ乗り越えるには至っていない。

 

その根本原因は、ヨーロッパ型近代主義に対抗しうるアジア的な伝統思想をこの地域が持ちえていない事にある。その為、特に儒教思想が色濃く残っている中国、韓国、北朝鮮、日本において、この課題は解決されていないと見るのが正しい。

 

これは歴史的屈辱というような表面的な事象でも問題でもない。もっと根源的な所で、西洋的な民族性理解と、東洋的な民族性理解の齟齬であると考えれば、最も強く儒教的思想を愛好した朝鮮半島で、この問題が強く残っているのも理解できる。

 

多かれ少なかれ、儒教に触れ、儒教で国造りをしてきた地域にとってこの問題は今も残っており、そう簡単に西洋的統治体制に切り替えられるはずもない。アジアにおける民族とは何であろうか、という事を見直す、この衝突はよい契機であるはずだし、この点を無視して解決すること能わず、とミッターマイヤーなら大言するであろう。

 

いずれにしろ日本に支配された事が屈辱であった、二度とああならないために、我々はどうしなければならないか、が彼らに与えられた命題であって、その課題を先鋭化したという意味で、この政権はよい仕事をしている。もちろん、その結果が良くなるかは知らない。解こうとして解けなかったり、見るべきものを直視するにはまだ早いかも知れない。

 

ちなみに日本だって似たような問題を抱えている。二度と間抜けな敗戦をしないために、我々はどうしなければならないか。韓国を非難したり笑ったりしている場合ではないのである。我々がこの命題に与えようとしている解は、かなりお粗末なものばかりなのである。そういうものしか用意できてい我々をこそ憂慮すべきだ。

 

この政治的対立まで生み出した問題が、どのような決着を見るかはしらない。韓国は日本に対して対日赤字である。まともな知性を有するなら、憎しとか、気に食わないなら、赤字をもっと増やす方向に舵を切る。更に輸出を行い、日本技術への依存体質を強化する。本気で惚れた女ならジャブ地獄に落とせばなんでもしてくれるのである。本気でない女なら猶更である。

 

それをわざわざ日本以外の選択肢を真剣に検討する時間を与え、日本の変わりに輸出を狙う外国企業に技術革新の時間的余裕とチャンスを与え、どこまで上杉謙信かと感心するのである。アジア的道徳ってこういう話だっけ?

 

「沖田艦長。貴方の勇気と決断と知恵に心から敬意を表します」
ガミラス星、ならびに偉大なる地球に、栄光あれ!」

 

それが何をもたらしたか。