「前の車がブレーキ」に立腹、あおりエアガン男送検

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人の特性のひとつに真似るのが上手いというのがある。これは別に現代の特徴ではなく、石器を研究している人たちがそう主張しているのである。石器はネアンデルタール人も使っていた事が分っている。

 

どころが地域、時代での伝播を見ていると、ネアンデルタール人ホモサピエンス種との間には明確な違いがあるそうである。ネアンデルタール人の石器はどれも似たようなものであるのに対し、ホモサピエンスは伝播しながらも、新しくなっているというのである。

 

伝播のみならず、新しい工夫が施されている。この刷新と伝播が同時に発生する力には、螺旋的な発展を促すわけで、もし螺旋状のものが、様々な地域に伝播してゆけば、最終的にそれぞれの地域で異なる様相を見せるであろう。

 

その後の技術革新で、別れた種が再び出会った時、我々はアメリカ大陸で起きた悲劇を味わう必要があったわけで、その元凶のひとつである大イングランドBrexit により没落するなら、それはそれで留飲が下がる思いである。

 

スペイン、ポルトガルに続きイギリスまでもがアメリカ大陸の怨念の前で潰れてゆく。現代科学の前では妄想であるが、当然の呪術であろう(それをいうと当事者であるアメリカはどうなのか、という話であるが、そこはご都合主義で済ませる)。

 

インパクトのある犯罪、つまりマスコミが大々的に取り上げる事件が起きた場合、それに連続して似たような事件が次々と起きるのは、当然だが、マスコミが単に取り上げ始めた、という事象に過ぎない。それが証拠にこの犯罪者も初犯ではなく、類似の行為を続けていた。つまり余罪たっぷりの屑である。

 

これは例の馬鹿を真似て起こした事件ではなく、同じような馬鹿はどこにでもいるという当たり前の話に過ぎず、恐らく、あのニュースを見ながら、捕まったんだって、馬鹿だ、こいつーとかゲラゲラ笑っていたわけで、まさか自分が次の番になるとは夢にも思わなかったはずだ。今でも、留置場の中で、なんで俺が、とか思っているクズである。

 

こういうクズは、見つけ次第、反抗してもらって射殺する、これがアメリカのドラマの定番であるし、それが望ましい解決法だと思う。もちろん現実はそうはならず、反抗もしないのに撃ち殺されるのでアメリカでは大問題になっているわけだ。

 

ただ警察側にも言い分はあって、拳銃は先手必勝の武具である。この辺りは、刀という武具で育った日本人には理解できない。日本人の理想は、居合切りのように先に相手に抜かせたものを技術によって切り返すというもので、後の先を良しとする。矢吹ジョーの必殺技がカウンターでなければあれ程の感動をしたか。

 

そんな塩梅で戦争もするもんだから、第一撃が外れた場合は悲惨である。薩摩の示現流では、外れた場合は、おんし、だまって死にんしゃい、みたいな精神性を併用するから威力があったが、もちろん、銃の前で西郷は腹を切って見せたのである。これが我が国の剣の弊害である。もし日本が銃で武道を突き詰めていたらこんな思想は生まれなかったに違いない。

 

安彦良和の漫画にも登場した植芝盛平は、あいつの銃なら避けれる、撃つ前に殺気が見えるから、と豪語したが、とある農村の猟師の撃ち様をみて、これは避けれない、彼は無心だから、と語ったそうである。これは、とてつもない名人での話である。

 

WWIの戦場を変えたのは機関銃である。この兵器のおかげで、塹壕戦を採用せざるえず、戦争の長期化に至る。結局、機関銃を打破するためには戦車が必要であった。それでも、今も機関銃はほとんどの兵器に、空、海、陸のいずれにも搭載されている。

 

アメリカでこれだけ銃犯罪が重篤化しても、我々からみれば、そりゃ銃を解禁してるなら当然じゃないか。車が走ってりゃ不幸な交通事故は起きるのと同じだよ、としか思わないが、だから、本気で銃規制をしようとアメリカの高校生たちが立ち上がるのをみて世界が変わるといいなとは思うが、それにしても、豊臣秀吉の刀狩りと、明治政府の廃刀令は偉かった。

 

日本だって、アメリカの銃と同様、刀は精神的な支柱であった。ただ一部階級のものだったから比較的簡単に取り除く事ができた。ここがアメリカと異なる。銃が精神的支柱のみならず、、全市民に及ぶアメリカとの違いである。ここがアメリカの難しさになる。建前では市民の権利、建国の象徴である。その裏にはNRAのがちがちの利権がある。トランプ(政治家)を味方につけるのは容易いことを彼らはよく知っている。

 

いずれにしろ、40で無職で、無免許運転で、エアガンを撃つというのはちょっと救いがたい。SNSでこれと付き合った女性も顔出しはまだしていないし、親の顔だって同様である(孤児の可能性はある)。だが、少しメディアの動きがおかしい。なぜ嬉々として顔写真や経歴、住所を晒さないのか。

 

こういう連中はメディアの力で、ちょっとは地獄を見せておく必要があるんじゃないか。もちろんネットではもう特定しまくっているんだろうけどフェイクも多い。やはりどうこういってもテレビの伝播する力は大きい。自分の知り合いでない基地外がどれだけの地獄を味わおうが、知ったこっちゃないのである。