「君が君の街で一番強いことを、俺は決して忘れはしない」 ゲームトーナメント辞退者に送られていた「リュウからの手紙」に感動の声多数

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国技館へ来れない君へ

君は真のファイターだ。俺はそう信じている。
だから、君の街と国技館の距離が余りに離れていたり、…
あるいはお父さんとお母さんに許可してもらえなかったり、…
いろんな理由で国技館に来ることができなかったとしてもくじけるな!悲しむな!
君は真のファイターだ!!
そして君が君の街で一番強いことを、俺は決して忘れはしない。
次のチャンピオンシップでは再び君の熱いファイトを見せてくれ。
また会うその日までスーパーストII魂を燃やし続けていて欲しい。

リュウ 

 

こういうのを読むとビジネスの基本は好きになってもらう事だという事がよく分かる。所が、独占状態になったり、インフラを占めるようになると、好き嫌いではなく、必須とされるため、別に好き嫌いを気にする必要がなくなる。

 

独占はそういう点で利用者に不利益しかもたらさないため、国家はこれを禁止する根拠とする。インフラ企業に国家が強く影響を行使する根拠も同じである。

 

安価な電力はもちろん、企業活動、国民生活の基盤であるから、資源の乏しい国家では原子力を推進する。数十万年先まで残る廃棄物さえ見なかったことにすれば、これほど魅力的な発電設備はない。津波にさえ襲われなければ日本は京都議定書の目標を達成したであろう。もちろん、それが薔薇色の未来だったのではない。

 

世界的に原子力発電政策への見直しを強要した点であの事故には意味があっただろう。原子力をするならより最新のフェールセーフが効く、そして放射性廃棄物がより少ない、また短時間で処理できる、人工的に消滅させるなどの目標が明確になった。

 

それに伴って再生可能発電への資金投入が加速した。地域の巨大な発電設備を設置する方式から、小型のものを各所に配置するという方式が、アフリカなどでは主流になりつつあるらしい。特に地方の農村などはその方が安価で維持できるようだ。

 

また社会主義国の失敗はこの独占状態で市民の好き嫌いを意に介していない状況を生み出した点にあるだろう。人々の嗜好が競争原理に組み込まれている必要がある。そういう点で中国の国の在り方は、この辺りが将来を左右するだろう。

 

これは企業だけの話ではなく、ビジネスに於ける個々人の行動も同様で、その卑近な例に芸能人があろう。人気商売である。裏では何をやってるかなど分からない。金を欲望が集中するのであるからむべなるかな。それでも、そういう状況で、どうすれば人に気に入られるか、好きになってもらえるかの良い見本となっている。結局、最後は人間力だ。

 

誰かに好かれる。ビジネスでこれほど強い味方はない。当然、そのような行動原理が企業間でも、企業内でも競争原理になる。そのよい例が太鼓持ちであろう。彼らは、人間関係を見る目の確かさで出世する事を選んだ訳である。

 

忖度も身近にあるよい例であって、これは阿吽の呼吸と相まって、責任問題を不明とし、また、互いに求めるものを入手する効率的な方法になるのだ。

 

そういえば、財務省の行動原理は、企業への天下り先を確保するために法人税を減税する事にあると聞いた。その減税分を補填するために消費税を上げる。消費税には直接的な既得権益者がいないので変えやすいのだ。消費税を上げるので、国内市場は冷え切る。市場は活力を失い、国内消費は低迷するのだが、天下り先となる大企業は円安誘導によって国外で利益を出すから、国内市場がどうなろうが、気にしない、財務省の役人は晴れて天下りする、誰にも迷惑をかけないWinWinの関係が完成する。

 

そう言われたらさもありなん、という気がする。官僚制度には市民の好き嫌いは入り込まない構図になっている。だから冷静に政策を実現できるのだと言われればその通りだが、逆に国家を食い物にする事も簡単に出来る。

 

よってこれを制御するために民主主義は選挙によって政治家を選ぶ。選挙で選んだ政治家が官僚をコントロールする。これがこの国の民主主義の基本である。そして選挙民が選んだ政府によって国は運営される。現在の政府の採点は次の選挙である。よって選挙が未来を選ぶという側面は、常に過去に対する採点表としての意味合いを含む。

 

世界中の経済の端々に人々の好き嫌いが入り込んでいる。それ所か、それが経済を動かす根本の所にある。

 

優れた製品かどうかは梱包の出来不出来を見れば分かる。日本企業の梱包は、開けにくい、開けようととしたらどこかが汚れるか、そんなのばかりである。梱包を開けた時の喜びさえあれば大抵の不具合には我慢できる。そういう人間心理に敏感でありたい。いちど選んだ以上、それを嫌いたくないのが人間の自然である。