SARS研究の第一人者、新型肺炎に感染 現地調査で

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SARS は2003年、ほぼ半年で世界中32国8000人で発症した。中国広東省を起源とした病原菌であるが、今回も同様のコロナウイルスの変種であるらしい。

 

中国共産党をもってしても春節期の人々の移動を止める事はできない。よってこの民族大移動によって新型コロナウイルスが拡大するだろうという懸念は当然であって、更に海外への移動も増加する以上、世界中に拡大するのも当然であろう。

 

武漢戒厳令が布かれたようであるが、人口1千万人、日本で言えば東京都を封じ込めるという話である。多分、無理。前線に立つ人たちが恐怖でパニックに落ち込んだら崩壊してしまう。みんなが踏ん張りどころと自覚し立ち向かっている事だろう。

 

これらの感染が医療関係者でも起きている事で警戒が強まっている。その事実は以下の懸念を起こすからである。

  1. 栄養状態のよい健康な人でも感染する。
  2. 医療従事者のように注意していても感染する。

 

テレビ解説では長期接触しなければ感染しないのではないかと訴えていたが、移動先で長くその場に留まれば、当然、拡大するわけで、あまり説得力のある話ではない。どうも官僚といいテレビといい、その場しのぎの言が多い。パニックを起こさないためという大義名分があるとは言え、下手である。

 

感染する事が避けられないとしたら、後はどれくらいの強さか、重篤化する可能性、死亡率、そして有効な治療法という話になる。こればっかりは、また症例が少なすぎてはっきりとはしないようだ。

 

この新型ウィルスがパンデミックを起こす可能性もあるし、起こさない可能性もある。すべて結果論でしか語れない話である。

 

所で重要な事がひとつある。この新型コロナウイルスであるが、コロナウイルスとは一般的な風邪のウィルスである。風邪かな、と思ってインフルエンザでなければ、たいていがライノウイルス、次がコロナウィルスである(らしい)。

 

さてさて、所詮は風邪ではないか、何を恐れる、という話にもなりそうだが、SARSはコウモリから人に感染するようになったばっかりの時、中東で発生したMARSはラクダから人に感染するようになったばっかりの時に、何人かの人が重篤化した。本ウィルスはどうやらヘビ由来だという話が出てきた。

 

他の動物から人に感染するようになったばかりの時に、つまりRNAが変化した時に、病気はそれなりに重篤化するものらしい。ここでらしいと書くのは科学的根拠も証拠もない思い込みだからである。

 

しかし、新型ウィルスには誰も免疫も持っていない。だから感染は広がるし、重篤化する人も出てくる。だけど、免疫を獲得するにはある程度以上の感染が必要で、そこに至って始めて病気についての正しい知見が得られる。最終的には統計である。

 

報道によれば死亡者数が多いように感じる。死亡がどういう層で起きているのか、病気の人か、免疫の落ちた人か、注意すべきは健康であった人が重篤化するケースになるが、報道ではこれらの情報は得られない。何故なら、ただいま分析中である。

 

健康であっても重篤化する風邪にはインフルエンザがある。よって、次の懸念は死亡率である。重篤化しても治癒すればいいのである。インフルエンザでは、高齢者で0.03%、3000人に1人。1%なんて数字が出るようでは恐怖を煽っているとしか感じられない。

 

だから、感染当初に出てくる死亡率は果たしてずうっと続く死亡率なのか、それとも最初の接触編であるが故に高く出てしまうものなのか。例えば、罹患していても病院にもいかず自然に治癒した人が含まれにくいなどの要因は含まれないか。

 

新型の場合、病原菌の強さが分からないから、少しでも重篤化する症状の人が出たら警戒するのはとても自然な人間性である。だから新型ウィルスに警戒するのは、経験不足の裏返しに過ぎない。知見が蓄積すれば自然と別の対応ができるようになる。

 

新型コロナバイルスがどの動物の風邪から感染するようになったのか、それとも人感染のウィルスが変異したものなのか、はたまた、中国の生化学兵器の開発所から脱走したものなのか、まだはっきりとはしていないが、要は風邪である。万病のもとといわれる例のあれである。

 

風邪というものはウィルス界では最も成功した種であろう。風邪を治す薬が出来たらノーベル賞とBJに書いてあったような気がするが、根絶させることもなく、毎年、感染者を出しながらも、重篤化する例は少なく、数日で治る。人とよく共生している生物の一つと考えられる。この新型もそうであればいいが。

 

よって、このニュース、タイトルを書き換えるなら、SARS研究の第一人者、現地入りで風邪。

 

続報を期して待て。