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JR東、“タッチしやすい自動改札機”導入へ 新宿・高輪ゲートウェイ駅で実験

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新宿に行くことはないからこの実証機を使う事はないけれど、以下の点がフィーチャーされる機械だと思う。

 

現在のタッチは、タッチする部分が平面なので、軽く置いて取る、滑らすように通過する、タッチダウンみたいに叩いてリズムを取るなど、同じタッチ動作でも、いろんな人の様々な意匠があると思う。

 

人間の身体的構造から、平面よりも若干斜めになっている方がよりタッチしやすいのはそう哉とは思うが、これまで平面だから落す可能性を考えなくてよかったが、斜めなら当然、そのまま下に滑り落ちるケースが多発すると考えられる。

 

実証機ではその点は作為的に残しているようにも見える。そのような状況での人の振る舞いが意識的に変わる点も観察したいのではないかと思うのである。

 

タッチする位置についても、装置の前中後ろとあって、どこが最適かは其々に長所、短所があるだろう。しかし、一番考慮すべきは、エラーとなった時にさっと道を外し、滞りなく人を通せるかという点だと思う。そのためには前側に設置するのが望ましいと思われる。

 

これを中央付近に置くとエラーが起きた場合、後の人が邪魔になって立ち往生する。この1mたらずのバッファが逆にどういう効果をもたらすか、つまり、直後の人への負担は大きくなるが、その更に後ろの人は身動きが取りやすい。つまり、中に数人を閉じ込める事で、逆に全体への波の波及を小さくできるのではないかという想定だ。

 

この実証機が、車いすや子供など視線の低い人への利便性を求めているのは納得できる。だが斜めがその最適解かと問われればそうとは思えない。可能なら、数十cmだけではなく、ぐるっとあるエリアの縦横どこをタッチするも可能とした方が良いのではないか、当然、コストを考えろという話だ。

 

この位置の問題に最初に対応したのはエレベータだろうと思う。エレベータはふたつの異なる高さにスイッチを設ける事で解決したが、JRとしてはその方式には踏み切れなかったようである。センサーのコストのみならず、エレベータは同時にそれぞれが押されても問題ないが、改札では同時にタッチされる可能性は極小にしたい。子供がタッチしようとするのと同時に上の方でもタッチしようとする姑息な大人は死ぬほど居ると想定するJRの考え方は正常だ。

 

モニターの位置は、プライバシー情報の表示なので他から見えないようにしたいというのが最重要要件になる。現在はタッチの直ぐ後ろにあるので、人間の視線からいえば見ずらい。どうしても出口方向に視線があるためモニターはかなり意識的に視野に入れなければならないからだ。

 

今は遮光などによりある角度以外からは見えなくする技術もあるが、視線の高さがバラバラな状況では最適解は難しい。ある距離を超えると急に見えなくなるような仕組みがあればいいのだろうが、LEDからの各発光器に微妙に角度を持たせて、ある距離以上になると光が離れ離れになって有効な像を結ばないようにするのは可能だと思うが、どうだろう。

 

この実証機を作る過程では、斜めでも、前後に斜めとか横に斜めとかいろいろと試行し錯誤もしたはずだが、その結果として、これをまず試してみようという事に決まったのだと思う。

 

QRコードを使うのも多分読み取り精度が高くなったとか、コストが安くできるとか、いろいろな要望があっての事だろう。つまりJRはまだまだサービスの改善が可能だと思っているという事だ。素晴らしき哉。