橋本五輪相、あいまい答弁に終始=1年延期根拠「全体見て決定」

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反自民であるかどうかに関係なく、この記事に賛成はできない。グリンメルスハウゼンではないが感心せんのおである。

 

まずひとつに「あいまい答弁」とあるが、コロナ騒乱の収束を正確に予言できる者は地球人類70数億人を以ってしても一人もいない。もちろん、各自が適当な一日を予言すれば、だれかは当たるだろう。

 

だから曖昧であるとは、もちろん、科学的という意味になる。論理的にオリンピックを延期した根拠は曖昧にならざるを得ない。良くて適当、悪くて思い付きである。どんな思惑があろうと、半年、一年、一年半、二年くらいしか選択肢はない。

 

安倍首相の自民党総裁任期満了に併せようが併せまいが、コロナウィルスはそれを理解する脳を持たない。何の根拠にもならないのである。なるべく早くやりたい。しかも現実的に。

 

それこそ競技ごとに一年以上を掛けてやっても良いくらいである。それでは盛り上がらない、金額が回収できない、放送権の問題があるなどあろうが、誰も知らない競技も一杯ある。電通(他各社)が世界中に宣伝して盛り上げればなんとかなるだろう。ワニさえあの爆状である。

 

SNSではイギリスのジョンソンの演説は堂々としていた、トランプも自分の言葉で語っていて立派だのという話が語られていた。

 

あいまいという表現もそういう所にあるのだろう。科学的である必要も、誠実である必要もない、いま必要なのはパニックを抑え込む事だ。その為には強いカリスマを持って人々に安心を与える必要がある。

 

それが奥底に見える。それがそのままヒットラーを生んだ事を知っているにも関わらずにである。マスコミという大衆ジャーナリズムは、その不安に乗じて売り上げを伸ばしてきた。ほら、誰も反省などしていない。もともと、そんな気持ちさえ持っていない。

 

3月が来れば東京大空襲硫黄島の話、6月が来れば沖縄の話、8月が来れば原爆の話、テンプレートで仕事をしているから肝心の時に本音が漏れ出る。その本音の恐ろしさに気づかない。

 

国民も選手も不安なら、官僚や政権だって不安に決まっているじゃないか。彼らだけが全てを知っていて、何もかも制御しているなど、余ほど頭が悪くなければ言えないのである。コロナ感染はアンダーコントロールにあるなどと、相当の無能でなければ口に出せないのである。もし口に出したら愚者と思われても構わないから安心を与えたい、そうでなければならない。一般的には。

 

いずれにしろ、不安が蔓延すれば、新聞社が喜ぶ、不安を解消する手段は情報しかないからだ。だから、情報を提供する振りをして更に不安を掻き立てる情報が蔓延する。感染するのはウィルスだけではない。それよりも強い感染力で、不安がどんどんと蔓延する。それはいつか人々を空の上へ連れて行こうと浮かび上がるだろう。だれも手を放す事ができない。

 

地面から足が離れらどうして歩いたり走ったりできるだろう。じたばたしても何もできなくなる。そうならないように、この不安を見捨てないで、この不安を無視しないで。