収監に抵抗、刃物持ち逃走=実刑確定の男-神奈川

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神奈川県警は全員滅びても構わないと思っているから、こういう事案は歓迎する、いいぞ、もっとやれ、そして警察の責任者を追い詰めろ、と思ったが、よく読むと取り逃したのは地検である。さて、横浜地方検察庁がそういう相手かどうか。

 

海軍と保安庁の仲が悪いという話はよく聞く。同じ場所で似たような事をしているから互いに含む所もあるだろう。管轄争いというのは、こういう組織にとって生命線みたいな所があって、しかも、先例主義があるから一度失えば取り戻すのは大変なのである。北方領土をおいておや。

 

警察と検察にだって互いに言いたい事はあるだろう。だからと言って、これが嫌がらせのはずもないのだが、さて、出廷しない人を迎えにゆくのが本当に検察の仕事かどうか、ここは疑問である。相手は一応は犯罪者である。検察官には権力はあるが、武力はない。拳銃の携帯も認めらえていない。特別司法警察職員でも武器携帯は様々である。

 

そういう人がのこのこと出かけて、出頭しましょうよなどと説得しても刃物もって出てくりゃ、そりゃ「おーい、逃げ切れるもんじゃないよ、馬鹿なことしないで、おとなしく一緒に行きましょう?」と語りかけるしかない。

 

車で逃走してゆくのを、あーあと見送って、電話して、煙草でも吸って、ふぅと嘆息するしかない。

 

おかげで一日の仕事はパーである。警察も動かないといけない。このくそ忙しい時に、よくもやってくれたな、とアドレナリンどぱーである。さて、誰が悪いのか、どこにも悪い人がいない。逃げた人が悪いというのは、そもそも悪くなければ実刑を食らうはずがない。ゴキブリ黒色と言ってるようなものだ。

 

日本の司法制度は、江戸時代の農民よろしく、崩壊しないように、付け上がらないように、というのが制度設計の基本のようだ。だから、一人で大量の事務仕事を抱える。こんな突発的な事件、事故は困る。時間がもっと無くなってゆけば、そりゃ個々の事案は更におざなりにするしかない。だからどうしても仕事をマニュアル化して、どんどん流さないといけない。つまり、AIで代替えがしやすいのである。

 

近未来では、個々の事案はAIが処理して、人間は更なる調査が必要、証拠が足りない、何らかの矛盾をAIが検知した場合に、深く調べるのが仕事になるかも知れない。AIの処理能力は莫大なので、そうすると、司法に携わる人は減る可能性がある。

 

そうはいっても物理的な問題を抱える事案に警察官の投入は必要だろうと思われるが、監視カメラによる映像、音声証拠が充実してゆけば、事件化する前の投入だって可能になるわけで、警察権力の在り方も変わってゆく。

 

だが、災害などでシステムダウンした時の事を考えると、高靭性を弱めすぎる訳にもいかない。ハレとケみたいなもので、どちらにも即応できる状況を構築する必要がある。

 

こういうシステムを考えるのに人体の仕組みは非常に役に立つ。恒常性を保ちながら、重大な事故にあっても生命を維持し続けるロバストネスは見事である。それを最低のコストで維持するために進化してきたと言っても過言ではない。

 

民主主義の要諦は改革権にあるのだが、これを担保するために投票という方法が採用されている。だが、それで埒が明かない場合は、武力革命も当然の市民の権利である。アラブの春からも明らかなように、民主革命の発端は警察権力の腐敗と、それに対する抗議である。司法こそが国家の要なのである、それは香港デモを見ても明らかだ。

 

AIによる治安の向上は、同時に武力革命が実質的に不可能になることを意味するし、そのような状況で為政者が独裁を敷いたときに、これと抗う事をAIが自発的に反抗できるものか、知らない。

 

「どのような検証をしても、この独裁は合法です」とAIが判定するかも知れない。実際に北朝鮮は合法的に投票率99%で選ばれた正当な首領だ。

 

さて、どこまで逃げきれるだろうか、無能の見本市のような大阪府警でさえ、山狩りして一日で見つけ出した。被害を受けた警察官も回復しているそうである。渋谷で車をひっくり返した人たちも見つけ出した。ノックされた方はさぞ驚いた事だろう。首都圏の警察から逃げ切るのは、そう簡単ではない。

 

今回も自転車が盲点になるのだろうか?