象牙市場の全面閉鎖、アフリカが提案 日本は反対姿勢

うなぎといい象牙といい、日本の官僚が向いている方向が、世界であるとか、地球としての向かうべき方向ではなく、あくまで国内の産業を延命でしかない事の証拠のような話である。

当然ながら象牙は禁止すべきだし、密猟者への罰則も厳しくすべきである。と、同時に、密漁が産業として成立する原因を排除するのも重要である。

その第一の目標が市場の駆逐であって、過去の像のものだからとか、管理されているから、という理由で市場を残すことは、当然であるが、密猟の温床となる、とみなされて当然である。

だが、そういう巨大市場を抱えている国は、困った事に金はもってるし、アフリカに絶賛、じゃぶじゃぶとバラマキ中である。そのような勢力に対抗するのはそう簡単ではない。

金に対抗しうる力は、おそらく世論という高まりくらいしかないのである。

像の顔から、どこかに象牙だけが届くには、出発点があり、目標地点があり、その途中の経路がある。それぞの場所に関係者がいるわけで、現場だけを問題とするべきではない。経路全体に対して、罰則と監視と、そして罰則金という網をかけなければならない。

日本の官庁のように市場の存続を目指す勢力に対しては、アフリカとしては断固として課徴金を請求すべきであるし、密猟が見つかる度に、損害賠償を請求するなどの対抗手段を取るべきだ。

もちろん、それがビジネス化すれば、国家をあげて像を殺してゆくであろうから、また難しい問題ははらんでいる。

いずれにしろ、象牙流入が止まるのは時間の問題であって、それでも象牙加工という伝統を残したいのなら、早く、代替品を開発することである。石であろうが、硬化プラスチックであろうが、近いものを探すことだ。

と同時に、ハンコにしか使えないような産業を本当に伝統という名目で残したいなら、もっと違った応用を模索すべきであろう。

象牙を愛好する趣味はないから、僕にとってはまぁ滅んでも構わない技術なのだが
、もちろん、愛好家たちからすれば、そんな話には乗れないだろう。

ならば、今まで何をしてきたのか、と言う話である。密猟が問題になったのはここ数年なんて話などではない。

十分に時間があったにもかかわらず、いかに輸入を続けるかにしか注力しなかった以上、タイムリミットがくれば、そこで占められるのは当然であろう。今になって、まじやばいなどというような伝統は当然だが滅びるべきなのである。

ただ一言、無能どもの言霊によって。