リニア中央新幹線の新紹介サイトがカッコ良すぎる!

j-town.net

 

linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp

 

 

うひょー、これはかっこいい。

 

300系をここまでカッコよく魅せる映像は初めて見た。でもカッコよさの根源はやっぱり0系だった。なんていうんだろう、リアル鉄人みたいな存在感。

 

もちろん、この感覚は人によって違う、特に年齢や経験が大きい。それでも、新幹線が、シリーズを刷新しながら新しいタイプが投入されるのは日本人の大好物なのだ。

 

日本人はよく新しもの好きと言われるが、それが企業による長年の刷り込みであっても驚くには値しない。子供のころから、戦隊もの、ライダーシリーズ、ガンダム、などなど、毎年、次の新しいのはどんなかな、とワクワクテカテカ、刺激され続けてきたのだ。もう脳が、新しいものは楽しい、って無条件で反射するように訓練されてきた。おおきく振りかぶっての二巻かよって感じだ。

 

伝統?なにそれ美味しいの。この国では古いものより新しいものに価値が置かれる。過ぎ去るものは百代の過客にてまた風のごとしである。特に、シリーズが新しくなるたびに、その継続性、新しさ、期待感、技術的革新に感動できるのって、新幹線か、航空自衛隊が鉄板というもんである。

 

しかし、このCGを作った人(たち?)は凄い。特に新幹線の白を見事に再現しているこの感じはどうだ。この色への感覚の鋭さには感服する。これほど見事な新幹線は見たことがない。

 

リニアL0系には操縦席がない。もう無人制御でやる。当然の帰結という気もするが、その分、車掌に託される安全上や航行上の業務は重要になるだろう。基本的にはコンピュータ制御だろうから、本部との通信が切れた場合は、車掌が車両に対して直接コマンドを投入するって NASA みたいなこともあるんだろうか。

 

NASA といえば(JAXAでも)、彼らが開発する機器類の殆どが、一度稼働したらそう簡単に修理もできない。部品の取り換えもできない。運用面への対処から、製造コストは高くなるんだけれど、それ故に何重もの安全策を施行しているはず。このあたりのノウハウは想像するしかないが、安全策を立てる幾つかの基本的な原理がそこにはある。

 

ひとつには、冗長性を持たせること。ひとつがダメになっても代替えがあるようにする。だから二つも用意できない部品や機能については、安全性を高めるための特別なケースが用意されているだろう。

 

それは、経路は複数つくっておく事でもある。同じことをやるのに全く別の経路を通ってできるように設計しておく。

 

そして何かあっても確実に最初からやり直しができるようにする。これはどのタイミングでダウンしても再起動可能にすることを意味する。

 

これを実際のシステムで実現しようとするとややこしい。この場合だけは救いきれないという場合もあるはずだ。そして、そういうのを設計しチャンレンジしたエンジニアがいるわけだ。その人たちに本音を聞けば、実は。。。みたいな話はたくさんあると思われる。

 

リニアは最初は単独とやると言っていたけど、国が強引に利権に絡んできた、そのために検察まで参入してきた(本丸は内閣かも知れないが)。そこでケチが付き始めているし、静岡県とは地下水に関する環境問題で係争中でもある。日本で予定通りに営業できるかは未定だ。

 

もう日本なんか見捨てて海外に打って出るべきだとも思う。最もリニアを必要としているのはアフリカ大陸ではないか。いややはり飛行機であろうか。鉄道の利点は圧倒的な輸送力であるが、速度では航空機に対抗できない。だが、航空機は飛行場での搭乗手続きに時間が食われるので、搭乗手続きの時間+移動時間が勝負である。そしてこれは必然として航空機と鉄道の速度差から棲み分けできる距離が求められる。

 

アフリカはしかし中国の利権が確立されつつある大陸のため、今から入り込むのは難しいだろう。彼らが新幹線の技術を入手してそれを世界に売りに出すまでの時間は圧倒的に早かった。中国は基本的に国営企業だから国家プロジェクトである。たかがいち民間企業では、たとえ官民連携しても対抗するのは難しいだろう。

 

ヨーロッパの鉄道網は烏合の衆みたいな感じだし、アメリカは今でもグランドキャニオンに蒸気機関を走らせている感じがする(日本も山口線とかで走らせているけど)。あまり連合しても強味にはなりそうにない。

 

とにかく国鉄とJR。新幹線を作ったのも偉いけど、何より、東、東海、西、九州、北海道のそれぞれが頑張って、この長い期間、安全に正確に継続して運営してきた事が最高の成果だ。四国だって直接的にはカランでいないが連絡などで協力してきたはずだ。

 

だが、それ故に国際標準にはなりそうにない。余りにも名人芸すぎるかもしれないのだ。だから日本はこれらの優れた運用技術を、そのまま世界に持ち出すのではなく、世界標準に落とし込むための研究を始める必要がある。それをカテゴリー別けして、世界のぞれぞれの状況に併せたビジネスを開拓する必要がある。と思う。