昨今は俳優でドラマを選ぶようになった。それも日本人俳優でである。昔なら考えられない事である。
最初に嵌ったのが「沈まぬ太陽」だったから、上川隆也、渡部篤郎のふたりはもう欠かせない。これに織田裕二を足してこの三人が追っかけている俳優になる。これ以外でも興味が沸けば、木村拓哉、高嶋政伸あたりは楽しく見ている。
女優では、米倉涼子は追っかけている。ドクターXもリーガルVも見た。
國村隼を初めてとして、何をやっても同じという俳優もいれば、今回はこう変えてきたなという俳優もいる。もちろん芸達者な後者を評価するが、こざかしい演技などと、圧倒的な存在感でねじ伏せてくる俳優も嫌いではない。
俳優の中でもっとも評価しているのは富山敬である。舞台もドラマも見たことはないが、彼だと知っているのに、鑑賞中はちっともその顔を思い浮かべることがない。古代進を見ているときにヤンウェンリーの顔が出てくることはないし、ヤンを見ているときにデューク・フリードの顔が浮かんでくることもない。
顔が見えない分、声優にはこの声とこの声がいっしょ、まさか、あ、本当だ。という状況はよくある。また同時に、この声は、あー、あれだ、あの作品だ、と思い出したり調べたりすることもある。富山敬の場合は分かっていてもその役以外が見えてこないのだから、これはとても凄いことなんだと最近思うようになった。
米倉涼子もどれもこれも一緒だけど楽しい作品が多い。これは脚本を書く人も寄せているからだと思うが、シリーズが毎回楽しみなのは嬉しい。東山紀之の必殺シリーズも同様だ。
アメリカの医療系ドラマなら、THE RESIDENT、chicago med がお気に入りだが、ドクターXは医療系というよりは医局の闘争劇という感が強い。白い巨塔へのオマージュにBJという隠し味はよくあるパターンだとしてもオリジナルティで振り切っている。
NCIS を Season 1 から見ている人は、ギブス役のマークハーモンがすげえ年を取ったという感慨に耽るものだが、少しピークは過ぎたかなという思いも頭をよぎらないではない。当然だが、少し印象が変わってきたし、変えてきている。
Resal Weapon は Season3 で主役がウィリアム・ウイリアム・スコットに変わったが、作品の内容がよく合っている。クレイン・クロフォードでこのドラマは考えられない。うまく修正してきたなという感じがする。
今のおすすめは Madam Secretary、ティア・レオーニがとても良い、だが、少し前は Designated Survivor、 キーファー・サザーランドが良い、だった。アメリカの政治ドラマが急に放送され始めたようでどれも面白い。ぜんぶ俳優がいい。