吉田豪 清原和博と芸能界ドラッグ事情を語る

吉田豪 清原和博と芸能界ドラッグ事情を語る - miyearnZZ Labo

吉田豪)そうですね。ドーピングも毎回基準も変わるしで。で、今回いろんな人がコメントしたじゃないですか。清原さんの件で。個人的には本当、桑田真澄さんに引っかかったんですよ。(堀潤)えっ?どうしてですか?盟友桑田さん。

吉田豪)あの、ね。『黒い交際とかドラッグとか、僕、ずっと注意してたんですけど。それを煙たがられて絶縁されて。僕がもっと注意すればよかったですね』っていう。正直あの、自分が上がるだけのコメントで。あの、知ってるんだったら通報しましょうよ。そこまで言うんだったら・・・って。そして、あなたのせいで、清原はこうなったっていう自覚、ないですよね?っていう。最初のつまづきですよ。うん。

 

桑田のコメントにはどこか見捨てた感がある。だが、それは二人の関係を知らない立場だからそう思えるわけで、彼がどれだけ嫌な思いをしながらも寄り添ったかは、僕には分からない。

 

少なくとも、通報するのが本当に友情であるか。ましてやふたりの間にあったものが友情であったかどうかさえも疑わしい。通報したら彼のその後が変わったかと問えば、それも疑わしい。

 

それはこの話の中に何度も出てくる『寂しさ』が原因だからだ。清原と言う人は巨人しか駄目だった人で、だからライオンズに行こうが、オリックスで終わろうが、感謝はあっても愛情はない。

 

つまり、桑田じゃダメなんだ、という話でもある。お前じゃ俺の寂しさはなくならない、と知った時に、桑田はそれでも寄り添おうとしたんだと思う。これは空想だし、想像だけども、通り過ぎてしまった事よりも、立ち止まったという事の方が大切じゃないかと思う。

 

彼の寂しさを誰が癒せるか。そういう人と巡り合えるか。その人はまだ生まれていないかも知れない。もう亡くなっているのかもしれない。

失った思いや時間というものが解決しなかった空虚があるわけで、例えば、失われた時を求めて死に至る病、に罹患した者は、悲劇の誕生、に遭遇する。そこから、人間的な、あまりにも人間的な、弱さの中で、善悪の彼岸、を渡り、そこで、この人を見よ、田代まさしを見よ、と出会う。曙光、の中で。いや、そういう目で見ると、桑田のこの話の方が断然と面白い。

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吉田豪)桑田がキャラチェンジしすぎなんだよね。あまりにも。僕らの中の知っている桑田と違うじゃない。桑田って言ったら『投げる不動産屋』であり、『アニータ』であり、『宮沢りえちゃん処女かな?』であり、『中牧、コンドーム買ってこい』であり・・・(笑)

 

彼は人知れず克服できた。幸運にも、それだけの違いであって、誰が同じ道に向かっても不思議はない。