最初期の陸上四肢動物の1種、イクチオステガ(Ichthyostega)

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イクチオステガ(Ichthyostega)は、歩く事が出来なかったらしい。前肢、後肢の出現が陸上四肢の前提条件であるなら、ムツゴロウはほぼ陸地で生息すると言っても陸上動物には含められない。

 

ホウホウも海底を歩くが、四肢ではないので仲間外れだ。シーラカンスの胸鰭は腕のように太いが鰭が付いているので肢の仲間に入れてもらえない。

 

水中において四肢を必要としたのは、泳ぐよりも這う方が適切だったと考えるのが妥当と思う。ムツゴロウの足が太くなっていないのは体のサイズもあるが、干潟では足の形では沈み込むからそれよりも平たいヒレの方が有利であったからだろう。

 

であれば、四肢を持つ水中生物というのは、浅瀬、下は石などの固形物、という環境が相応しいことになる。そのような環境とは川の浅瀬だろう。

 

川は増水するからそれで海まで流されると困る。増水に対しては何からの形で身を守る必要がある。それが陸上への避難であったというのはどうだろう。

 

雨が降り始めると岩や川岸などに出てゆく、川から数メートルで十分だし、完全に体を出す必要もなかっただろう。

 

四肢の発生は上陸するためというよりも浅瀬で生きるため、それが続けば陸上への歩行も可能にしていった、という進化の流れはしっくりする。

 

水草が生い茂る沼で生きていたならどうだろう。水草が密になっているなら鰭で泳ぐよりも脚で水草をかき分けながら移動する方が適切だろう。

 

そういう環境は干上がる事も良くあるだろうから、脚を使ってすぐ近くに移動する程度は出来た方が生き残りやすかっただろう。

 

ようやって水辺周辺ですこしずつ適用していったという流れならしっくりする。