米「度を越す主張に挑む」 中国牽制へ南シナ海航行

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堂々とした中国外交官のセリフ。

南シナ海の島は昔から中国の領土だ。

 

何も知らずに聞けば、ああ、そういうものかも知れないと思わず同意しそうになる。この黒でも白と言い続けることが大切で、ひとつの戦略として、もっと多用していいはずである。

 

正しい事が世論を形成するのではない。世論を形成した論が正しいのだ。その世論が変わる日までは。

 

この堂々とした態度が何かに見える。それは要は北朝鮮と同じではないか。

 

ではなぜ彼らが斯くも堂々としているかと問えば、それは彼らの意識は外にはないからだし、ましてや白や黒にあるのでもない、そんな事は一切眼中にない。彼らの背中には常に突き付けられている刃にだけ集中している。

 

誰れだってそういう状況で立たされれば、ああいう威風堂々とした振る舞いが出来るもんである。そうその辺の中学生だって間違いなく。

 

アメリカの力の源は、もちろん強力な海軍にあるが、それを支える空軍と、展開力のある陸軍、強力な海兵隊も忘れてはならない。その根っこにあるのは情報分析能力である。

 

イラク戦争は、正真正銘のペテンであり、石油の利権を求めた強盗的戦争に過ぎないが、それでも、イギリスなどの他国を、ペテンと知りつつ巻き込んだ手腕は、その情報能力と武力による圧迫にある。

 

だからアメリカが強気に出れるのには、それなりの分析能力に裏付けられたものがある。彼/彼女らが持っている情報とは何か。

 

これを読み解くのは、当然だが日本のマスコミでは役に立たず、まだ海外のメディアの方が迫っている。言葉の壁を除いても力不足だ。

 

いずれにしろ、アメリカの中では経済的問題はクリアできるという見通しが立ったから出来る行動であるのは間違いないと思う。

 

それに対する中国の手はどういうものになるか。

 

といっても日本の外交政策はこういう機会によく学ぶべきだし、よい学習機会である。これを本当に面白く楽しく解説してくれる番組があるくらいでないと日本では厳しい。

 

裾野の低い山が高くなる事はない。高層ビルが如何に深い杭打ちをしている事か。