3月11日、12日頃にこの事故をテレビで見ていた頃には、もしマジンガーZでもあれば、解決できるものかなと思っていた。
でもパイルダーに十分な耐放射線対策が行われているとも思えない。本体の超合金Zが十分な能力をもっていてもガラス部分はダメじゃないかな。そうすると操縦者は高濃度な放射線に晒されて作業することになる。
年代的にはマジンガーZはあまりハイレベルな電子機器は搭載していないようにも思えるけど、ま、仮に搭載していても超合金Zは覆われたボディーは十分に耐えれそうと思える。
それでも、可動部(ジョイント)部はどうしても弱いから対策が必要かも知れない。更にはだ、マジンガーZがあった所で冷却には役に立たない。原子炉毎、海に放り投げるんだったら使い道もあるだろうが、そんな乱暴なわけにもいかない。
瓦礫の撤去とか人を運ぶとかになら使い道もあるだろうが、ブレストファイアーで原子炉は溶かすことは出来そうだが、放射物物質を燃やし尽くす事までは出来まい。どうやら原子炉は3月11日には熔融を始めていたらしい。
だから、どうしたのだ。
今も原子炉は、十分とは言えないまでも、これ以上の汚染をしないよう最後の防波堤として存在している、この事実が立派だ。
津波を防波堤は防ぎきれなかったかも知れない。だが、あれがなければ被害は更に拡大したのではないか。
最終回のマジンガーZはボロボロにやられちまうのだが、そうであっても出動しなければ街は更に破壊されてしまう。アニメ史上に残る屈指の最終回が、福島第一原子力発電所の姿と重なって見える。