津波被災の鉄筋建物 浮力で横倒しに

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地震ではコンクリート建物は圧倒的に強かったけど、基礎(土台)ごと持っていかれたらどうしようもない。コンクリートの建物も気密性が高ければ浮力が生じる。

 

今回の経験は1000年に一度の大震災だったと言われる。この体験を1000年先まで残せるとは思わないけれど、それは1000年先の人たちに任せておけばよい。

 

石碑の一つでも立てておけばそれで十分だ。本気で残したければ、当代随一の書家にでも書かせておけばよい。

高き住居は児孫に和楽(わらく)、
想へ惨禍の大津浪、
此処より下に 家を建てるな。

明治二十九年にも、昭和八年にも津波は此処まで来て部落は全滅し、
生存者、僅かに 前に二人後ろに四人のみ 幾歳 経るとも要心あれ。

 

これは名文じゃないか。

 

堤防でそれを乗り切るとは思わなかったろうし、ましてやご自慢の堤防が突破されるとも思わなかったろう。だが、この堤防がなければ更に被害が出たわけで決して無意味だったわけではない。


ボロボロに破壊されながらも、それに守られた人も確かにいるのだ。1000年前に今回と同じように津波にあった人がいた。彼らも、その惨状を残そうとした。

 

だが、次の日を生きるのに必死だろうから、1000年後の人の事よりも、明日の事を、1年後の事を、10年後の事だろうと思う。

 

そんな訳で、今の僕たちも目の前の研究をシッカリやれば良いわけでそんな未来を目指す必要なんてない。1000年もこない津波に備えてスーパー堤防作るのもよくよく考えてみる方がいい。


同じ予算なら他にはないか、もっといい使い方はないか、と考えるのがよく、もっと予算はないかという考えは自慢できる方向ではない。

 

今であればそれで良し
他より優るならより良し
先まで残ればなお良し