金総書記死去 「北」不安定化へ万全の備えを

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亡くなってからも一か月くらいは隠すかと思っていた。実際に亡くなったのはもっと前でも驚かない。何事も準備があるものだから。

 

まさか今年亡くなるとは思いもしなかった。これは北朝鮮としてもメッセージ性を込めているはずと思う。株が大きく下落したそうだ。これをチャンスとばかりに大儲けしても不思議はない。

 

最近、ロシア、中国に頻繁に行っていたようだが一つには病気の治療だったか。彼の死後、権力闘争はどうなるのであろうか?


だがその争いは彼らに任せるとして、この状況は指を咥えて暢気にみてる場合じゃない。こんな変わり目はそう多くはなく今後の平和と安定を期待するとか言って心配してる暇はない。これはもう最大にして絶好のチャンスであろう。

 

こんな変化の時に何も出来ないのなら、もう一生なんにも出来ない。未亡人が一つのジャンルを確立しているように今こそ手籠めにするチャンスだ。ゆけ、外務省。


今後、朝鮮半島は一つに統一されるだろうか。その場合、一時的にとは言えアジアに新しい核保有国が登場する。アメリカとの関係からすれば廃棄する公算が大きいが、韓国がこれらの資産をどう扱うかは関心を寄せるべきだ、

 

統一されたなら拉致事件は解決する筈である。どさくさで行方不明になっていなければ。自由の往来が許されるようになれば、再会は加速するだろう。

 

しかしこのシナリオは中国が許さないと思う。国境のすぐ隣に米軍基地が出現する事を認める国家はないだろう。そうでなる位なら中国が北朝鮮を併合する方がましだ。その場合には、中国はもともと核保有国であるから核問題に問題はないし、国交を結んでいるので拉致問題に対する自由往来も可能となって解決する。

 

北朝鮮の人は朝鮮系中国人となるだろうが、中国には既に朝鮮系の人はいるし問題はあるまい。しかしこれを韓国、アメリカは容認するだろうか?

 

北朝鮮はいずれの国からみてもバッファの役割をしており、直接的な対立を緩和する役割、緩衝地帯の機能を担っている。その意味では北朝鮮が消えてしまう方が、アジアの安定の点ではリスクとなるだろうと思う。

 

各国ともこの大前提を認めた上で協力する体制で一致している様にも見える。そこに付け入る隙があるのだろうか。

 

もしかしたらそこしかないのかも知れない。各国は北朝鮮が裕福になりすぎず、かつ潰れる事もなく、あの場所に居ついてくれればいいと思っている。そういう三すくみ、四すくみの真ん中にあって、力の集中点に位置し翻弄されながらも国家の独立を継続してゆく。これは並大抵の努力ではあるまい。

 

金正日という重石が取れた事で軍部が独走する可能性はあるか。それは中国もロシアもアメリカも許すまい。大国の狭間で生き残りを賭けた戦略を必要とする。だが国家としての行き詰まりはいつかは大きな舵切りを必要とするはずだ。

 

独立を維持しながら状況を打開する支援を行う。その条件としての拉致問題の解決。これを提案するなら今なら飲み込む可能性があるかも知れない。

 

三代目を若造と舐めてかかったらとんでもない。三代目の跡継ぎがどこかの社長みたいにボンクラとは限らないのだ。

 

正男もなかなか切れる人という噂も聞く。テレビで見る限りそうにも見える。もちろん権力闘争に火がついて大粛清が起きる可能性もある。内乱が起きる可能性もある。だが恐らく北朝鮮の人々は、これを国が変わるチャンスだと思っているはずだ。

 

Yes, we can。アメリカから飛び火して、中東をめぐり終には極東の北朝鮮にまで辿り着いた訳である。それが絶望に変わらない様に期待したいものだ。

 

さて、どう変わるか、それとも、何も変わらないだろうか?もしかしたら、もう変われないのだろうか?滅ぶなら諸共、という思想でもない限り、北朝鮮から戦争が起きる事はないと思う。

 

ただアジアにおいてはつい最近、どっかの国がめちゃくちゃな戦争を始めたと言うどうにも信じられない過去がある。金もなく石油もなくまともな兵器もなく勝ち目もないのにそれでも竹やりで飛行機を落そうと戦争をした人達が居たのである。どうしても1%程度の心配はぬぐい切れない。

 

だが朝鮮半島に住む人々はどっかの国の人と違いそこまでの馬鹿ではないと信じたい。