きゃりー、不思議&キュートな世界で“ドラキュラ”に

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きゃりーぱみゅぱみゅ

彼女の特徴は、体の動かし方にある。ジャンプする所作や、特徴的な踊り、この体の使い方は、幼児のそれをそのまま拡張したものだと気付く。

 

幼児性を前面に押し出した"芸"を使う人は芸能界にも沢山いる。それに最初に気付いたのは、相武紗季を見た時だった。


彼女の女優性の演技の奥底にあるのは幼児性だと思う。だからコミカルな演技やシチュエーションがよく似合う。というかそれ以外の状況には合わない。大人の女、としての演技は幼児性を出す限りは難しい。

 

だから、彼女は状況を変えようとナレーションなどにチャレンジしていると思うが、まだ成功したとは言えない。声の魅力という点では彼女にはまだ厳しい。表情など悪くないと思うのに、その点が足りないと感じてしまう。

 

他に木村カエラがいる。彼女はバタフライでとても有名だしこの名曲である。しかし、この曲が歌われるシチュエーションには、結婚式でお祝いする幼稚園くらいの女子が一番似合うと思う。

 

歌や彼女が活躍するCMを見れば、彼女の雰囲気や話し方に幼児性が感じられる。そういう幼児性と大人の混在する魅力というものがある。

 

声や喋り方、たたずまいに加えて、きゃりーぱみゅぱみゅの動きが新しい。こういう流れの演者はこれからも増えると思われる。これはこの方向に進むコンテンツの問題に違いない。

 

そして幼児性はその後の結婚や歳を重ねるにつれ、それで勝負する事が厳しくなるのは自明である。演じられる幅は狭い事もあるし、単調なマンネリズムに陥りやすい部分もある、イメージチェンジがどこかで必要とされる。

 

それは蛹から蝶が生まれる変態に例えるのがいいのだろう。しかし、これがネオテニーの一種ならば、変態は起きない。

 

彼女たちはどこへ行こうとするのか。