“舌出し”が縁で実現 ローラの『ミルキー』発売

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一見バカぽいのに、それはそれで楽しみ方というものがある。ローラと言う人は実は賢い、というのはなんとなく分かってきた事で、どれだけ追い込まれても、どのような切り替えしを見せるかという格闘技に近い。

 

芸人というプロフェッショナルのリングの上にやせほそった女子が上がってきたと思ったら並み居る競合を次々と打ち破っているという感じだ。

 

ひな壇に入る時、どういうコメントでどういう反応や表情を見せるかは彼女の戦略を雄弁に語る。その典型的な例で言えば、矢口真里という人の反応は教科書的であって、編集からすれば、欲しい時に欲しい反応がそこにある。

 

ただ模範解答は、嫌味でもある。周知されると次はマンネリに変わる。そういうエリートは昔から嫌われると相場が決まっている。

 

そこにローラが登場した。掟破りである。破である。

 

彼女はいい。べろだしと言えばべろだしちょんまかアインシュタインかとがこれまでの常識だったのだが、いまではローラである。

 

あと、きゃりーぱみゅぱみゅがいる。彼女の面白さも凄い。わからない、という装甲をまとっているように見えるが、端々に見せる正体は、けっこう当たり前だったりする。

 

このふたり、べろだしだのぱにゅだのが30オーバーまで通用する訳はないのである。そこで彼女たちには、どこかで方向転換の必要が迫る筈である。そこでどう変貌してゆくのか、頭のいい人たちである故に楽しみではある。

 

いや本当はどうでもいい話である。


「人が苦しみのたうち周っているのを安全な場所から鑑賞するのほど極上の芸能というものはありませんからね、彼女らが苦しみを隠そうとすればするほど逆にこちらに伝わってきて露わになってしまう、秘すれば花なり秘せずは花なるべからずとはそう言う意味です。」