ネット視聴に費用負担案=NHK、配信「必須化」―総務省会議

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NHKは戦争中は戦争遂行のための国民扇動の側に位置しながら、その反省もなく、ただひとつの責任も取らず戦後を生き延びた。

 

当然だが、報道は国家の根幹のひとつである。権力機構の監視役はジャーナリストの一丁目一番地。健全な国家運営に必須と考えられている。国家暴走を止める有力な手段で、ある程度の特別扱いも特権も持ち得る根拠となる。

 

その特権を利用し政府にべったりとなり、政府のスピーカーである事を是としたのがNHKである。日本には近代政治の要諦を理解する者は少なかった証左であろう。先の敗戦、情報における敗北の原因の一部は間違いなくNHK(の前身)にある。

 

報道機関には三種類ある。国営と民営と公共である(私営は除く)。どれもインフラとしての機能を有する。それぞれに利点と欠点がある。

 

国営の利点は国家の情報伝達を広く伝える事である。更に国営である事実が国家の都合の悪い事を隠蔽する事をつまびらかにする。つまり情報が検閲積みである事が前提で付き合える信頼感が国営にはある。この長所がそのまま国営の欠点でもある。

 

民営はスポンサーを批判する事が難しい。批判されてもスポンサードを降りない、その批判は自分たちの価値を逆に高めるというような健全な民主主義思想は資本主義では採用されにくい。

 

そのため、金のある方が情報を制御統制しやすい。その最大規模は国家を超える。国家を超えている点が民間の長所でもあり欠点でもある。その分だけ、国家への自由な批判が得やすい。

 

公共は、直接的には国家からの資金流入を行わず統制を緩める考えに基づく。特定のスポンサーも持たない事で公平性を担保しようというのが基本設計である。これをごく一般的に考えれば確かに理想的だが、NHKを見れば明らかなように、公共という社会の信頼を隠れ蓑として、私腹を肥やす体制になりやすい。これを公共という立場で隠し続けられる仕組みがある。政府とべったりになれば、市民の批判など幾らでもとぼけられる。

 

それが証拠に幾ら公共性のないニュースを報じようと、視聴料の返還さえ起きないのである。自分たちの商品にどれだけ欠陥を流してもその責任をとる必要がない。

 

NHKには公共性もなければ特定政治団体にべったりでありながら公平公正の顔をして報道を続けている。これらに気付かない国民ならそんな国家は滅びてやむなしという点を明示しているのが公共放送の長所だ。

 

国家の未来を測るのに公共放送はリトマス試験紙の役割を果たせる。公共性を保てなくなり、政府とべったりとなり、法律を自分たちの有利に変える、単なる民衆からの資本略奪の一機構と成り下がっても、なお市民、国民がこれを許すならば、その国家は、その国民は、命数を使い果たしたとして、その先でどれだけ奴隷化できるかを測定する事ができる。

 

NHK職員は全員を収容所に収容し、強制労働させても構わないという点で、既に公共性を失っている。これらのニュースは国営放送のそれであって、それを公共の名のもとでオンエアしている分だけたちが悪い。国営である利点がない分だけNHKはなお悪質なのである。

 

構造的に日本人には既にNHKを維持管理する能力はない。あらゆる面で報道の役割を終えている。故にNHKを支持する人の関心は、幾つかの特別な番組、例えば大河ドラマ、例えば海外ドキュメンタリ、例えばNHK杯、教育、その程度しかなく。この程度で国家批判を有しないなら、これは国営であるべきだ。原則としてNHKの報道に公共性はもうないし、もういらない。

 

ただ視聴料というものを使って社会から金を収奪する事のみがNHKの目的であり、それをするためだけに様々な部分に顔を出してゆく事を考える。このような企業を存在させてはいけない。竹中平蔵NHKは国家に巣食う犯罪者として投獄しないといけない。

 

そしてNHKの視聴料は日本の健全なITの発展を損なう方向に向いている。早く廃止しなければ、日本の未来を左右する。私腹のために、太平洋戦争の敗戦に続き、またしてもこの国を滅亡に向かわせる先頭に立っているのである。

 

NHKは即刻廃止すべし、少なくとも国営化、それ以外の回答はありえない。