太陽王を呼ばれたルイ14世は16世の時代にベルサイユのばら。一方の徳川家は15代に渡り日本を運営した。幕末の時にさえ、有能な家臣を多く抱えていた。
これは驚くべき話と思われる(天皇125代はまた別の話)。おじいちゃんが有能であった事は、決して孫が有能であることを保障しない。
教育で人が有能にできるとは限らない。以上の観点から
- 一族経営にはメリットよりもリスクの方が高いというのが一般解と思われる。
- それでもやりたいのなら、それを支えるシステムというものが必要だ。
あのTOYOTAでさえ未だ社長の名前が豊田だったりする。これには驚く。奇跡の三代目なのか、そうでなければ単なるボンクラか、でなければナマクラか、普通の人か。
どれであっても、周りで支えている人がしっかりしてなければ舵を誤る。または誤った舵を修正できない。
金を使い込んだ人よりもその周りで支えていた人たちにこそ重要であろう。徳川15人の将軍ではない。組織の要だったのは大老たちである。
一代で功をなしたおじいちゃんだって一人で出来たわけでもない。どれだけの人が支えていたのかがその企業の強みと思われる。三代目が会社を潰すというのは良くある話だが、もちろん甘やかされ特権意識に横柄になって人間が駄目になる典型であるが、併せて周囲を支えていた人たちが去ってゆき、その後を継ぐ者たちを生み出せなかったと言う点で徳川政権を生きた人々をもっと感じるべきなのであろう。
王子製紙に特別な興味もない、株も持ってない。家族経営の会社の製品は買わないように努めている。それでも、危機感を持ち裏で退場願おうと画策した人がいた。そうでなければ詰まらない話である。
これで少しは会社のお役に立てたかのう、そう言いながら熱燗を飲んでいる人がいると思う。いなければ詰まらない話である。
というドラマの脚本を誰か書いてみないか。
誰だっておじいちゃん、おばあちゃんから見れば3代目だ。