NEC、腕をキーボード化する「ARmKeypad」開発

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眼鏡にコンピュータが集約される以上、出力はいいとして、入力をどうするか。

 

例えば空間にスクリーンを描き出しそれを操作するとする。それはジェスチャーと呼ばれるが、早い話、パントマイムである。

 

押したり引いたりするには、物理的な反力が必要で、それがないと引く事も押す事も難しい。だからパントマイムは芸なのである。

 

  1. 反力を必要としないインターフェイスの設計
  2. 反力を与えてくれる何かを用意する

 

今のコンピュータは主に後者を中心に開発されてきた。キーボードもそうであるし、タブレットも同様だ。圧力が感じられる重要性、フィードバックを得る事の重要性は操作には欠かせない。

 

なら前者はどのように考えれば可能か。どこかの空間にキーボードを映すのはいいとして、操作の実感は必要と思われるのである。

 

腕に映すのは最も簡単な実体の提供方法であるからアイデアとしては悪くない。だが片手しか使えないキーボードの用途は制限される。

 

というわけで空間で操作するというこれまでにない全く新しい概念が必要と思われる。それに最も近いのは幻聴や幻視などの症状になる。TEDでオリバー・サックスが語った Hallucination が好例となりはしないか。 そういう空間に対して人はどのように操作しようとするのだろうか。

 

方向を指さす、消えろと払う。決して押したり、掴んだりはしないだろう。これは、これまでにないゼスチャーの誕生が新しいインターフェイスでは起きる事に等しい。

 

またはその空間に浮かび上がるのは、魔人や天使などのインターフェースかも知れない。どう意図を伝えるのか、命令をして動かすには言葉では冗長すぎる。キーボードを叩く様に命令する仕組みはまだ思いつかない。