千鳥ノブ、最近“人生初ブチギレ”した相手とは 当時の状況明かす「東京リベンジャーズみたい」

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これ、多分、人生で初ではない。この程度で怒る人がそれ以外で我慢してこれた筈がない。世界には憤りが絶えない。そんなニュースは国内外で死ぬ程ある。余程、新聞もニュースも見ない限り、そういうものには接する。

 

失礼な人間などこれ程の著名人になれば、雲霞の如くの筈である。だからそうとう経験してきたはずなのである。それが今までは上手くいなせてきた、そういう事の筈である。

 

とすると変わったのは周囲ではないだろう。そんな事を考える前に、まずは脳腫瘍を疑う。性格が変わる、怒りっぽくなれば脳腫瘍の検査、これはアメリカのドラマでさえ当然の会話である。

 

その次が前頭葉の機能低下、つまり、抑制機能が働きにくくなっている。これは加齢に起因すると考えてるのが妥当。では、なぜ老化すると体の各部位は機能的に低下するのか。ひとつには核細胞数の減少がある。企業でも社員が減れば業務が回らなくなる。それが細胞レベルで、恐らくリボゾームも減少している。

 

いやいや、問題はそのような個体がこの激烈な淘汰圧の中で、つまり進化論のカテゴリーに於いて、なぜ淘汰されずに残って来たのか。例えば爬虫類は長生きする程巨大化すると聞く。これは巨大化しても問題なかった事を意味する。何故か。

 

巨大化すればどこかで限界を迎える。井伏鱒二山椒魚みたいなもので、空き缶の中で巨大化した山椒魚は最後は濁流にのまれたまま海まで流される。読んだ事はないが多分、そんな話だ。

 

質量が大きくなれば動かす力も比例して大きくなる。f=maであるから一次比例である。しかし、抵抗は表面積に対して大きくなる。質量は体積に比例して大きくなる。

 

ベルグマンの法則と同じで、巨大化すれば体積に比べて面積の抵抗の方が小さくなる。移動とは面積の抵抗を利用したものだから抵抗の割合が小さくなれば移動効率が下がる。体積に対して脚や鰭の表面積は次第に小さくなる。

 

だから大きくなるほど動きは遅くなる。とは言え一歩の大きさが圧倒的なら相対的には遜色ない。像の速力は40km/hである。とは言えエネルギーも沢山必要なので長時間の維持は難しいし、巨大であるとは環境から餌が減れば飢えの打撃を受ける。

 

可能な限り大きく進化すれば、どこかに限界がある。大きくなれば目立つから標的にもなり易い。大きくなりすぎれば均衡点を超えて餌が取れなくなれば餓死する。逆に、それまでは大きくなればよく、それを抑制しない方が良いという考え方もできる。爬虫類はそのような進化を採用した。

 

恐らく哺乳類は大きさを途中で抑制する方向に進化した。成長を止める戦略は群れの形成とも関係している様に思える。一般的にどの生物でも子供の生存率は低い。捕食者も最初に子供を狩る。

 

そういう淘汰圧のある世界で、老化によって子供よりも狩りやすい個体が混じっている群れは、老齢でも元気な個体の群れよりも子供は生き残りやすい筈である。子供を生かすために老齢の個体から狩られてゆく、そういう群れの方が生存率は高い。そのためには老化を適度にする個体を含む群れの方が残ってきた。

 

これはライオンなど狩る側も同様で、老齢の個体を群れから追い出せる様でなければ、群れの刷新が起きにくい。世代交代の期間は短すぎると子供が育たないが、長すぎてもまた固定化し多様化が失われる。適度な世代交代には老化が関連する。その中で適切な期間は自然淘汰が振いにかけてくれる。

 

恐らくこの考えは虎や熊などの群れを作らない哺乳類でも通用すると思う。また虫などが適度に論理的思考が弱いのも同様と思える。人間並みに頭の良い虫がいたら、捕食者が絶滅し、その虫だけの世界となってやはり絶滅するだろう。

 

飛んで火にいる夏の虫を馬鹿にすべきではない。進化は適切さを虫たちにももたらしている筈である。もっと賢ければ滅びていたのは我々もである。