中国、9億人がコロナ感染か 北京大が推計、人口の9割超えた省も

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中国の首都圏の人が自由を求めて暴動を起こしたのが2022/11末。ゼロコロナ解除が同12月中旬。それからウィズコロナ政策(または唯物論的コロナ非存在論)への大転換を果たして一月弱。

 

当然だがコロナウィルスは爆発的な拡大をするはずである。しかし日本が大した制限なく対策しても大量の感染者を生み出さなかった事やスウェーデンが早期集団免疫獲得を目指して自由行動を推奨した政策にも係わらず感染拡大はそこまで強くはなかった。乃ち、感染対策を変えた所で従来の実効再生産数からはこんな爆発的な感染者数増加は信じられないのである。

 

日本が四年かけてようやく25%の感染をした。隠れ感染者が多いと見積もっても50%が妥当だろう。それを中国は一月未満で超えた。90%の地域もあると言う。これはちょっと信じ難い。明らかに他の地域とは異なる病原体でなければ到底納得できない数値なのである。

 

確かにパンデミック初期と現在の variantでは感染力が数倍は違う。特に次の第九波の中心となるであろうXBB.1.5はパシフィックリムで言う所のカテゴリー4みたいなもんでこれまでより上そうである。これまで幸運であっても次は逃げ切れないと確かに思う。

 

そもそも現在も世界トップは日本なのである。一日の感染者数で日本を超える国はもはや世界のどこにもありはしない。中国はこの数カ月、一度もトップを取っていないのである。それで超えたと言われましても、大吉である。

 

これは日本だけが感染爆発しているのではなく、恐らくは他の国々は感染者数の把握の仕方を変えたと思われる。報告のルールを変えたみないと理解できない。まただよ、ヨーロッパ。ジャンプもノルディックもそうやって見直したんだよな、である。

 

実際にどうなっているかはその国々の医療体制を見れば分かるであろう。死者数も統計で見れば分かるはずである。しかし、20世紀のパンデミックと比べても基本的に圧倒的に死者数は桁違いに少ないのである。

 

現在2022/01の集計で、感染者6億7千人、死者数670万人。これがこの百年の科学的な発展の恩恵である事は恐らく間違いない。世界物流の発展、医療体制の発展、環境衛生の発展がもたらした結果と思われる。

 

Scaleの考えによれば、小数の集団と大数の集団では感染者の爆発係数は異なるはずである。それは人が多いほど繰り返し接触する機会が多くなるからで、熱力学で言えば、原子分子が頻繁に衝突する分だけ温度が高まるのと相関だ。

 

もちろん、ウィルス感染は濃度の問題が第一義だから接触する機会が増えれば発症数は増大する。ひとりから始まり一週間後に二人が感染する。これを繰り返せば2^nで34週間後には80億人が感染する。単純計算ならそうなる。つまり1年で本当は全員感染すべきであった。

 

ところがもう4年である。つまり感染力はそこまで強い訳ではないという結論になる。更にはワクチン等によって感染しても発症しない軽傷で終わる人も多数含まれる。

 

実はアルファ型のパンデミックは既に終了している。そこで終了宣言しても良かったのである。所がアルファ側の消滅は自然でも人類の力でもなく、アルファ株から進化した次の新しい株によってである。主流株が代替わりしたので、終了宣言ができなかった。

 

これは基本的に地球が滅びるまで永遠に続く機構だから原理的にパンデミックに終わりはこない。ロシア人がこの星を核で滅ぼそうとしているがもしウクライナが敗北すればこの星は絶滅して終わる。それまでパンデミックは終わらないだろう。だから、そうなる前に、コロナを駆逐するのと全く同じ理由からロシア人をこの星から駆逐するだろう?人類はそうやって世界を作ってきた。

 

日本は一日十四万人の報告をしているが、ドイツは一万人である。報告の寝言は寝ていえという感じである。検査する暇があるなら戦車をさっさとウクライナに送れという話である。

 

中国からなぜこんなにも多数の感染者見積もりが報告されたのか、その背景にある科学はどういうものだろうか。そこにはもっと重要な何かがあると思われる。つまり感染すればもう安心という意識を持つ為だ。推定でもなんでももうみんな感染しているという思い込みが生まれれば安心感が増える。

 

なぜならいちど感染しているなら、恐らく次に感染しても同じ程度の症状で終わるからだ。今生きているなら、次も必ず生き残れる。そういう意識が増えれば共存できるという意味になる。

 

心配はいらない、これが中国共産党が発するメッセージであったと思われる。ゼロコロナ政策だってそういうメッセージであった。しかしそれが限界を迎えた。民衆の我慢は限界に達した。その結果としての中国の大転換である。

 

その中国の医療資源も枯渇するはずである。パンデミック初期時には空き地に巨大な医療テントを作って見せた中国が、400万人のPCR検査を一週間たらずで完遂した中国が、大量の感染者の前で医療が崩壊しようとしている。多くの民衆は市販薬という武器を欲する。つまり覚悟を決めたのだ。国の支援は暫くは来ない。

 

正面対決すれば医療側が敗北するのは世界的な知見である。それに勝利できるリソースを人間は用意できない。それを実現しようとすれば、社会のあらゆる資源を切り崩す必要がある。警察も軍隊も失って医療資源に投入する国家などどこにもありはしない。ウクライナの人たちはコロナに感染しようが決して銃弾をロシア人の脳髄に打ち込む事を止めやしないのである。当然である。

 

中国は春節を終えた時にどうなっているか、感染者で埋め尽くされると考えるのが妥当だ。しかし、これは壮大な社会実験であるが、その結果は世界中に何かを伝えるはずである。この冬の被害が今後の全ての世界の人にとっての指針の根拠となる。

 

許容できるか、許容できないか。

 

戦いは今も続いている。よって問題はその終わらせ方である。中国の9億という数字はこれを終わらせたいという願望から起きたものだと思うが、彼らが対話している先にいるのはコロナウィルスではなく中国共産党である事は確からしいと思われる。

 

先のインフルエンザパンデミックWWIを終わらせるひとつの要因となった。其れと比べるとコロナパンデミックはどうだ、ロシアに戦争を始めさせてしまったではないか。なんという愚かしい事であろう。プーチンひとりに取り付けなくて何がパンデミックウィルスであろうか。感染力がまだまだまだまだまだ弱すぎる。

 

そんな事をコロナウィルスたちも相談したのであろう、次のXBB.1.5はそうやって生まれてきたはずである。

 

「お父さん、お母さん、僕はこの力を使うために生まれてきたんだよね。どんなワクチンが来ようとも必ず打ち勝って、必ずあいつの臓腑に取り付いてみせるからね。」

 

「さあ、みんな。僕をあの北の大地へと運んで行って!」