上手な文章見本/折田楓, 兵庫県知事選挙における戦略的広報

あれだけ堂々と擁護をされるとこちらこそが真実かと信じてしまいそうになる。何故ならこの世界には冤罪も誤審も溢れているから。真実という言葉には、その響きには、暴くというイメージがある。

 

科学にさえ、その発見は自然が隠していたものを暴くというイメージがある。社会正義にしろ、新しい社会思想にしろ、それまで隠れていたものを発見したものの方が正しいという感じが拭えない。

 

つまり新しいものの方が正しいという前提がある。この場合の新しいとは時間的に後から出てきた情報という意味だ。それをどのように伝えるか。これは古い情報を新しい情報で上書きする基本的な操作であり、日本に於いては、この最高峰の成功例が美味しんぼである。

 

美味しんぼという漫画の基本構造は、常に古い考え方を新しい考えで書き換えるという点にあった。そこに究極と至高という二律背反を持ち込み、二回の上書きをテンプレート化(マンネリズム)した。

 

この基本構成に対して、言葉、画像、動画などによって発信する。本人が信じている事と洗脳されている事は基本的には同じである。

 

情報は、それが確からしいという推論、メカニズムと根拠の裏付けから始まる。その次に、重要、大切という価値観に支えらえ、その情報が正と否という形で分類される。この分類に、高貴、敬意などの階層的配置がされると、その最上位として信仰が現れる。

 

信念だとか信仰というのはある意味では脳の情報処理が最適化したものであって、もっとも小さなコストで維持する手法である。その本質は疑わない、常に真という形に持ち込む事で、情報処理を効率よく維持するようにしているのである。

 

故にこれらの情報はそれが尊いから重要なのではなく、脳にとって管理するエネルギーが最小で済むから尊いというべきである。

 

しかしそういう所から始まる文章には何となくの同じ匂いがある。解体すべき名文であろう。以下解析。

 

kaede.merchu

兵庫県知事選挙まであと3日となりました

 

とある日、merchuオフィスに現れたのは、

兵庫県知事の斎藤元彦さん。

本人が何度も口にしている通り、

政党や支持母体などの支援ゼロで

本当にお一人から始められた今回の知事選では、

広報力の強化、中でも、SNSなどの

デジタルツールの戦略的な活用が必須でした

 

そんな中、広報PRのプロとしての私のご提案を

聞きに来てくださったのが全ての始まりでした

 

これを読むと、なんとなく出会いは知らない同士で、知事の方から自分たちを探し選んでくれたかのような感じがする。如何にも初めての出会いという感じがするのは「とある日、現れた」という表現の力であろう。

 

例え昔からの知り合いでも、この約束なくばったり会いました感を出せば、白紙状態なら最初の出会いという感じがするのは仕方ない。

 

更には「全ての始まり」である。今回の仕事の、という前置きがなければなお、初めての出会いという感じがするのは仕方ないと感じる。

 

あまり詳細は書きませんが、

いつも兵庫県庁で会議をする時の

リアルな斎藤さんの印象と

テレビなどで報道される印象の乖離に

大きな違和感を覚え、

何かお力になれることはないのかなと

考えていたところだったので

わざわざオフィスまでお越しくださったのが

とても嬉しかったです

 

そこで、リアルとテレビの乖離を持ち出す。これは本人と直接知り合いであるか、テレビ越しでしか見れない層との差別化である。だが所詮は六次の隔たりの一次に居る事を誇っているだけに過ぎない。冗談なくエルデシュ数を誇るのに近い。

 

しかし、直接知り合いであるというのは、現在の日本を覆う最強の手札である。既に大学に進学する理由とは、人の繋がりを作る為である。この世界で出世する最大の手法は、OBとのネットワークである。人脈主義である以上、知り合いであるアドバンテージは巨大だ。

 

更には、直接知っているという事は、テレビとは違うその人の側面を知っている事になる。例えば、SNSでは暴言しか吐かない人でも直接会えば穏やかで優しい人は多いだろう。知らない所ではいい人なのに家族にはDVを繰り返す人も幾らでもいる。

 

故に、これらの原理原則を思い出させないためには、文章を書いている人の誠実さが必要である。その為の必須さとしては純潔さであろう。子供のような無垢であれば嘘をつくはずがない、というのが効果的だ。

 

子供は嘘をついた自覚がないほど脳が未発達という指摘はだいたい無視される。誰でも自分の中の世界観を壊される事を嫌うからだ。それをしようとすると脳は大量のエネルギーを必要とするから。

 

ご本人の、強い信念をもって

全力で駆け抜ける雄型に日々胸を打たれながら

わたしも最後まで全力で力になりたいと思い、

そして斎藤さんの事をまずは私の周りの方に

もっと知っていただければと思い、

悩みながらも投稿することにしました。

 

斎藤さんご本人の実績、政策、お約束などは、

チラシ、選挙公報、公約スライドなど紙媒体

さらには以下のデジタルツールで

脳みそを毎日最大眼にフル回転させながら

分かりやすいデザインを心がけてお届けしています

ぜひご覧ください!!!!!

 

前向きという事ほど強い事はない。かつ、自分がそれに感動しているという表明まであれば、それは本物である。誰かを感動させる事が出来る人はそれだけで抜きんでているのである。必死の努力は必ず誠実なのである。

 

かつ「悩みながら」の一文が、もう悪評がある事も批判がある事も知っていますを暗示していて、それでも敢えてという感じが、如何にもジャンヌダルク的である。戦う意志を持っている事、まだくじけていない事、そういうイメージは人々の支持を得られるだろう。

 

イスラエルも世界でこれだけの支持を得ている。ロシアにさえ熱烈な親露派がいる。いやんや知事においておや。状況証拠は黒と思える、しかし批判派の言が必ずしも正しいとは言えない。まして、それはSNSの一部でしかない。

 

SNSでもオールドメディアと呼ばれるテレビも圧倒的に支持派である。情報の多さは詰まりは後から上書きされる側になる。まして多くの人にとって、ある人にとっては常識の情報が他の人にとっては初めて聞いたという事もありうる。

 

情報はこうしてまだらに分散してゆき、それと人々の移動が直交しながら、染まってゆく。そうしてどれをどういう理由で選ぶかは多分に人間本意である。

 

政治家が不正ばかりするから議員数を減らすべきだというペナルティ的発想でしか主張できない人は沢山いる。それがペナルティなのか、ペナルティだとして、その結果として議員数が減るとどうなるかという事への思索の後がない。単なる感情の発露でしかない、そして、それで満足できてしまう感情の特徴がある。

 

奇跡の大逆転から一夜明けました。

 

兵庫県知事選挙で斎藤元彦さんが当選し、

明日から知事に就任されます

本当におめでとうございます!!!

また兵庫県のために一緒にお仕事が

できることを楽しみにしています。

一緒に応援してくださっていた全ての皆さまに

心より感謝申し上げます

 

約一ヶ月半の四六時中スマホを握りしめて

対応し続けたこの日々がおわってしまうのは、

寂しく思いましたが、その他もやることがたくさんで、

まだまだ全く落ち着く気配がありません

 

今回は中から見ていても、

本当に様々なドラマやストーリーがあり、

事実に基づいたドキュメンタリー映画

作って欲しいくらいです!

 

公式として、世の中の情勢に鑑みて、

自ら立てたフェーズごとの戦略に基づき、

県民の皆さまに【事実を正しく伝える】ために

一つ一つ慎重に情報を精査し、

個人情報保護の配慮やファクトチェックなど、

かなり神経を研ぎ澄まして本当に信頼できる

少数精鋭のチームの皆様と

力を合わせて運営してきました

 

そのような運営を常に心がけていた側からすると、

何をソースにして、どんなファクトチェックをしたら、

「400人の投稿スタッフが関わっている」

と受け止められるような情報を

さも事実であるかのように

世に出せるのかが全く理解できません

 

逆に有志のボランティアの発信者は

400人どころではなく、4,000人も40,000人も

それ以上にたくさんいたはずです。

それぐらい大きく応援の輪が広がりました

 

今回の一連の流れの中で

マスメディアがどれだけいい加減な情報を流布しているか

身をもって知ることができました。

 

今回の兵庫県知事選において、

確かにSNSが果たした役割が

大きかったっことは言うまでもありません。

ただ、決して「SNS戦略」だけが

勝因ではないことを強く訴えたいと思います。

ご本人やチームの皆様が

「オンライン(空中戦)」でも「オフライン(地上戦)」でも、

日々の活動一つ一つに真剣に取り組み、

県民お一人お一人と本気で向き合った結果です。

 

私が担当させていただいた広報活動においては、

候補が抱く兵庫県に対する想いや、これまでの実績、

これから取り組まねばならない重要な政策について、

公式のX、InstagramYoutube

チラシ、選挙公報、そして公約スライドなどで、

それぞれの特性に合わせたデザインと内容で、

分かりやすく県民の皆さまに届けることで

今回の結果に貢献できたのではないかと思っています。

 

何はともあれ、

私自身も本当に一生の記憶に残る

素晴らしい経験をさせていただいた一ヶ月半でした。

また会った時などにぜひお話を

聞いていただけますと幸いです。

 

最後に、よくご質問を頂きますが

私は政界に進出するつもりは全くありません

また、特定の個人やものを支援する意図もなく、

株式会社merchuの社長として社会に貢献できるよう

日々全力で走り続けたいと思っています

 

どうもわざわざのこのこと出てきて余計な事を話している感じがする。黙っている冪時にわざわざ発信をするのは、承認欲求なのか。それともビジネスチャンスを逃す、チャンスロスが最も忌み嫌うべきビジネスでの所作だからだろうか。

 

「オンライン(空中戦)」「オフライン(地上戦)」の言葉使いには、バズりを期待するかの様な匂いもする。

 

ある意味ではこれらの発信には悪びれた様子はない。つまり正義なのである。【事実を正しく伝える】は欺瞞の可能性もあるが、この文章だけでは本心と読める。ある意味、反対派の文章を目にした事はあるだろう。だが、それは否定できたのだ。

 

この否定とは、論理的に違うと証明したとは考えにくい。この問題にはまだ確定していないグレーゾーンが多すぎる。だからデマ、フェイクと断定する事で敵対勢力と対峙したと考える方が妥当だ。そしてこの勝利は民主主義という形式においては誰も取り消しできない真実である。

 

これだけの支持を兵庫県民から受け、勝利したのであるから、不正投票、結果操作などの確実な証拠がない限りは、受け入れるべきだ。百条委員会はその役割を続けていくべきだが、投票結果(一般には民意と呼ばれる)を無碍にする訳にもいかない。

 

つまり、次の3つのどれかに結論づく。

  1. 違反だが、投票結果を尊重する
  2. 違反なので、県知事失職、
  3. 違反ではないので知事継続

 

どれであっても選んだのは兵庫県民だから、その結果はすべて兵庫県民が受けるべきだ。その結果として、兵庫県が良くなれば県民の勝ち、地獄になっても県民の選択、という構図。他県民には単なるメシウマである。

 

だが敵対勢力からすれば、これほど願ったり叶ったりはない。情報を吐き出す貝ほど欲しているものはないのだから。

 

兵庫県は今もSNSの注目を受けている。どうも法に無頓着なネット民の中に法を度外視する有能な層がぼこぼこと生まれつつあるようにも見える。確かに関西圏の司法は完全に破壊されたように見える。形骸化したものがそれでも機能を発揮しようと空回りのうなりをあげているようにも見える。