パウエル元米国務長官「イラク戦争は避けられた」イラク戦争で悔恨 異例の発言

死刑前のフセイン大統領の話に少し驚いた。

 

イラクフセイン元大統領は06年の死刑執行前、WMD(大量破壊兵器weapons of mass destructionがないにもかかわらず査察を拒んだ理由について「イランに弱さを見せたくなかったから」と告白したとされる。

 

イラクの力がこれだけ弱まり、治安にも問題がある現実を見れば、フセインの恐怖政治にも意味があったと思われる。力づくで押さえ付けられるのは、我々はもうごめんだが、イラクの人々も同様に、テロが起きている現実があろうとも、もう戻りたくはないだろう。

 

それでも、あの緊張の間もイラクアメリカではなく、イランの方を見ていた、という現実に驚いた。戦争の当事者同士であるのに、実はアメリカは蚊帳の外だったのである。フセインは最後までイランだけを睨みつけていた。なんという獅子であろうか。

 

すると、弱体化したイラクとイランの間で、問題が起きない訳がない、とも思われるのである。少なくともイランはもうイラクの脅威に対して計画する必要がない。それはイランを有利にすると思われるのだが...


20年後にまたアメリカが征伐隊を派遣しても驚きはしない。ラムズフェルドとブッシュが自分たちの石油の利権のためにアメリカを動員したこれは私戦である。