民主党代表選、「菅・小沢」の一騎打ちに

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鳩山由紀夫とは何だったのか。彼の立ち振舞いはマスコミの格好の餌食とされただけであった。彼は何がしたかったのだろうか。友愛とは、喧嘩をしない事だとは思ってやいまいか?

 

いずれにしろ代表選選挙をする事になって、本当によかった。それがどういう将来になるかは分からないが、真っ当に戦うのが民主主義の筋である。ガッツのない人に国を託す必要はない。

 

小沢一郎は、第三の候補者を立てて、決戦投票(国会議員のみ)に持ち込む戦略。菅直人は、地方議員、党員票を背景に過半数以上を確保し勝利する戦略。

 

小沢が勝てば、内閣改造、菅が勝てば、内閣改造。どちらにせよ人事は大きく変わる。それがどういう影響を国政に持つかと問えば、これからの選挙戦で明白にしてもらうしかない。

 

マニフェストを変更したい菅直人、守りたい小沢一郎。これが真の対立軸かと問えば、どうだろう?という疑問符がつく。

 

権力争いの最中に、マニフェストへの態度が重要とは思えない。勝てるなら、捨て去る事さえ厭うべきではない。マニフェストとは政権交代に勝つために作成された指針だからだ。

 

必要でも負けるなら言わない。ならば、こっそりやるのが手だ。それでは困る事もあるからジャーナリストが監視する。


それで反対なら大キャンペーンを張るが、賛成できるならこっそり報道する。幾つかの例外を除けば、まことに当たり前の構図だと思う。

 

もちろん、マスコミはしみのついた紙を売るのが商売だからこういう構図とは別の所にいる。もし小沢一郎が勝てば、お金をじゃぶじゃぶ使うだろうか。強権を発揮して官僚を怒鳴りつけるだろうか。制度設計を剛腕で推し進めるだろうか。それは、面白いかも知れない。

 

もし菅直人が勝てば、官僚と力を合わせた運営を心掛けるだろうか。官僚を使いこなした手腕は未だ衰えていないだろうか。なんか、つまんなくね。こんなのでいいのか。およそ小沢一郎と比べると穏健に見える。


権力闘争である。その辺のぼんくら政治家でも、野党諸君でも、いや有能政治家さえも、お呼びでないのである。ましてや、民衆だの国民だの、市民愚民なぞなんらお呼びではない。外野は黙って見ていろって話である。

 

山の上にでも登って、関ヶ原の行く末を見る事としよう。たぶん、一騎討ちになると思う、その激突を見学する、なんという娯楽。

 

これは、もう二人だけの戦である。もちろん、落ち武者を狩る準備を進めている人達は幾らでもいるだろう。