中国「信頼できず」84%…尖閣で対中感情最悪

タイトルに最悪と付けるが、本当にこれが最悪な状況か?中国人の友人や恋人を持つ人も多くいるだろう。そういう人達の友情や愛情をも破壊されている程に本当に最悪な状況なのか?


国家の間では争いはあるかもしれないが、仮に戦争になっても続く友情や愛情もある。

 

最悪をこれまでのワーストの意味で使いながら、世論操作で狙っている事は別の所にある。読売新聞よ、最悪なのはお前の方だ。

 

感情調査は必要だろう。だが感情を高ぶらせる為だけなら意味はない。何のためにするのか?そこが焦点でなければならない。


国民感情を煽る事で中国を揺さぶれるとでも考えているのだろうか?扇動したいのなら、そう宣言してからすべきだ。それがマスコミの良心というものだ。

 

NHKの教育テレビでは、今日も楽しい中国語講座をやっているし、日本で働いている中国の人も観光にくる人もわんさかいる。

 

領土問題は領土問題、国の間にある問題は、国の問題。個々人の感情や付き合いと同列にしても意味はない。国民感情が最悪だって?それは市民同士が日常的に殺し合うようになってから言い給へ。

 

国同士でいざこざがあれば、それなりに国民感情も悪くなる。罵りも起きて不思議はない。それは当たり前の事が起きただけの事、そんなものニュースではない。そんな状況でも友情を深めようと努める人たちがいるならそれはニュースかも知れない。本当に家族が殺されても友情は壊れないか?ヨブならそう言うだろう。

 

これを最悪と形容する読売新聞こそが最悪だとなぜ気付けない。中国に対する感情が最悪だったのは過去にもありそうなものである。日中戦争の時の事を調べての記事であろうか?それ以前にも元寇があったが、それも調べた上での最悪か?元寇鎌倉幕府は倒れたがそれよりも最悪なのか。

 

両国間の間に感情の軋轢が発生しても、最後は、自分達の政府(や幕府)への感情へ変化する。そういう感情に火を付ける事がメディアの仕事とはとうてい思えない。そういう感情に火が付き過ぎれば政府の足枷になるかも知れない事が何故わからないのか?

 

不愉快と個人が思うのは自由であろう。そうなればどこかでガス抜きも必要だろう。だが、こういった記事を書いた数カ月後には、再び友好だの輸出だのでにぎわうのである。それで対中感情が良くなったという記事を読んでもバカバカしい。金さえもらえれば上機嫌かよ。

 

何も見知らぬ中国人を全て友人と思え、という訳ではない。だが、知り合った友人までを嫌悪するような状況は望まない。そういう最悪な感情になっているとは到底思えない。

 

一体何が最悪なのか、説明する義務が読売新聞にはある。読売新聞は、本当の最悪も知らずに最悪呼ばわりしている。そういう刷り込みをしようとしている。何も中國を警戒するなという意味ではない。しかし警戒は最悪というような感情で行うものではない。

 


もうこれ以上、読売新聞は言葉を使うべきではない。新聞の売上のために世論や感情を煽るのは70年前に懲りたのではなかったか。

 

こういう状況では、感情が悪くなるか良くなるかしかない。だけど、国同士の交流は感情でやるものではない事は自明ではないか。日本を代表する新聞社がその程度の外交のイロハさえしらない鎖国精神であるのは辛すぎる。


とまれ、今はやる夫の鎌倉幕府でも読む時か。

oyoguyaruo.blog72.fc2.com