大分の豊後大野市…口蹄疫・宮崎住民はお断り

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人が菌をばらまくから、来るのを禁止する。こうやって、民族の対立は煽られるのだろう。勉強になった。こういうやり方を上手に使えば二度と回復不能な溝も不可能ではない。

 

もうね、九州一体の牛が全部、病気になればいいんですよ。そうすりゃ、殺処分なんて現実として不可能になるわけですよ。そうなった時に、初めて誰もやった事のない道を歩けるんじゃないですか。

 

実際、そうなったらどうするか?牛にも免疫機能がある。感染拡大を防ぐために殺処分する、これは蔓延する速度が殺す速度より遅いから有効なだけだ。

 

小説にするなら主人公は農水省の役人がいいかな。農家では詰まんない。余りに利害が直接的だから。県職員でも悪くないけど、農水省のほうが響きがいい。あと他人事だから物語が進みやすい。当事者だとどうしても立ち止まってしまう。


大学の助手とか獣医さんだとどうか、地方新聞の記者もあり。どの立場に立つかで同じ物語でも進み方も視点も変わってくる。

 

最初は病気に対する詳細な説明から始める。牛舎で病気らしい牛が見つかった。この辺りで主人公が出てくるとして、農水省の役人なら新聞記事か電話を貰う所から始まるか。

 

官僚組織はエスカレーションだから、まず現場で当事者が発見する、次に獣医に相談する、その市役所に連絡が入る、該当する地方局に連絡が入る。

 

原因の追究が始まる。ここは科学的手法は確立しているからそう問題はない。で、物語である以上、話しが進むしかない。次第に九州一体に広がる様をパニックとして書けばよい。

 

そこで初めて農水省、内閣、県がそれぞれの利益で対立を始める。畜産、貿易、農家が絡み合う。

 

もちろん、その背景では病気の牛をなんとかしようと奔走する獣医がいて、新しい病原菌を調べる学者がいて、治療法、対応策を確立させようとする人たちがいて、殺処分か、ワクチンによる治療かで対立する。


当然、病気を伏せて市場に流通させお金を得ようとする悪徳業者も登場する。本当に悪意のある人間であるか、という所だ。

 

台風で牛を埋めた地面が再流出してウイルスが感染爆発するというシーンも捨てがたい。埋めた牛のウィルスから細菌へとDNAが水平伝播するシーンもいい。

 

最後は、空気感染するようになった変異体が見つかる。これが人間へと感染する人獣共通感染病原体だったのである。試験管を振っていた教授が突然倒れるのでどうか。