「ビジネスで成功する=正社員」ではない:堀江貴文に聞く

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JALとかJRのカウンターの人がどうやら、契約社員らしいという噂を聞いて、そんな時に思ったのは、成る程、年とって見栄えが落ちたらポイしやすいからだろうとは口が裂けても言わないけど。


20、30代の若い人は、正社員である事よりも、より高い値段で買ってくれる仕事で一年契約するのがいい、そういうプロ野球選手みたいな事は40、50代にもなれば難しいだろうとは簡単に予想がつく。

 

一年契約で毎年頑張る、なんて、とてもまともな神経の人では務まらない。余程の金額でなければ価値がない。夢はトレードオフである。ハイリスクハイリターンの勝利者も居るだろう。それは宝くじと同じだ。向こう側が必ず搾取できるスタイルになっている。

 

と言う事は、そういう事が可能な職種とそうでない職種に分かれるだろうと言う事になる。

 

その中で管理職として最後まで残るのは一部だろうから、官僚組織と同じで、敗者のための天下り先が必要となるだろうが、民間では大企業でもなければそういう機構は少ない。

 

正社員であれば今は、終身雇用で守られているだろうけど、安易にそれが崩壊すると、どういう社会が来るのか。それは、そう簡単に語れるもんじゃない、とは思う。それでも損得が判断の拠り所となるのは確かだろう。だから、推測不能とは言えない。

 

一般的に言えば、どういうビジネスでも20,30代の人は伸び盛りで仕事を任せたいという感じがするが、40代以降ともなると、次第に、使い道が限られてくる。出世の明暗もはっきりしてくる。

 

実際、40歳以降でリストラに合うと再就職するのは大変険しいとついこの間までニュースでやっていた。正社員でなくなるとは、いつでもリストラカモン!に等しいからそんなに優しい事じゃない。

 

個々の労働者の立場と、市場全体での動きの考察はそう簡単に同じ結論を生まない。それぞれでベスト解が異なるから突き合わせるしかない。


昔の様に、家の仕事を継ぐというのは結構良かった制度なのである。多くのケースでの失業対策となっていた。自分探しだの自分に合った職だのという戯言をいう馬鹿も少なくて、代々の親の仕事を受け継ぎ、子に譲ってゆくというのは案外合理的だ。

 

およそ、90%の人はどんな仕事をさせてもそれなりにやる。その殆どはその仕事を初めてからその面白さや難しさを知る事になる。逆に言えば、自分に合った仕事を見つけるというような才能など存在しないのだ。人はそんなにも狭くはない。

 

そして、凡そ、どんな仕事であってもやってみれば、工夫するし、責任もあり、やりがいがあるものなのだ。ある特殊で有能な人だけを上にひっぱりあげる仕組みさえ社会にあるならば、殆どの仕事は親の仕事を継ぐので十分だ。

 

と、江戸時代もなかなか良かったと思ったりする。


ま、飲みの席では面白おかしく会話を楽しむべきなんだ。